昔は『幻』と言われたシロアマダイだが、近年は船釣りのターゲットとして随分と身近になった。高級料亭でしか出会えなかった味わいが身近になるのは大変結構なことである。ここでは料理の簡単なコツと、筆者が行った料理方法と紹介したいと思う(実際の料理はほとんど奥さんがやってくれているのだが)。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)
潮汁
頭や中骨などのアラを焼いておき、沸騰させた昆布だしに酒と醤油少々と共に入れる。沸騰させるとえぐみが出てしまうので弱火で適当に炊いていき、最後に塩で味を整えて完成。旨味が凄いので薄味で十分。調味料は少ないくらいで良い。
そのまま汁物として飲んでも良いがお茶漬けなども格別に美味しい。
干物
10%の塩水に1時間漬けてから干し網に入れ一昼夜外に干した。この方法ならどんな大きさの個体でも美味しく食べることができる。小さいのに死んでリリースできなかったりしても、捨てないで美味しく頂きたい。
シンプル調理がオススメ!
他にも定番の若狭焼や鯛めし風の炊き込みご飯など色々作ってもらったが、「余り手を掛けないシンプルな料理法が間違いない」というのが我が家での結論である。高級食材だがそれほど難しい食材ではないと思う。水分だけ上手に抜ければどう食べても美味しくなる。
釣り分けが難しい上に、すぐに内臓が出てしまうのでリリースできないことも多い。せっかくの「幻の高級魚」である。余すことなく幻の味を堪能していただきたい。
<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>