エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説

エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説

管理釣り場でのトラウトフィッシングにおいて基本のルアーとなるスプーン。実はアイテムごとにアクションも変わり、同じカラー・重さ・巻き方でもスプーンの種類を変えることでトラウトの反応が変わることもよくあります。今回はそんなエリアトラウト用スプーンを深掘り。カラーや重さの選び方に加えて、ルアーケースに揃えておけば間違いない、よく釣れるスプーンも紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・戸松慶輔)

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ルアー&フライ トラウト

目次

エリアトラウト用スプーンの選び方

スプーンは食器のスプーンが由来になったルアーで、食器のスプーンの丸い先端部分にフックを付けたような形状のルアーです。幅広いレンジ(水深)を探れることがこのルアーの大きな強みで、様々な状況に対応しやすいのでエリアトラウトでは中心的に使われています。

アクションもただ巻きがメインなので、初心者にも使いやすいルアーですが、釣果を伸ばすには意識したいポイントもあります。それは、状況に応じてどのスプーンを選ぶかということ。なぜならば、エリアトラウトのメインターゲットのニジマスは、状況によって反応するルアーがコロコロと変わるためです。

特にスプーンは、他のルアーよりもカラーや形状によるアクションの強弱、重さといった、アイテム選択の微妙な違いで釣果に差が出やすいルアー。まずはスプーンの選び方を解説していきましょう。

エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説スプーンの基本となる釣り方(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

重さ

エリアトラウトで使われるスプーンの重さは、軽い物では0.6g程度から重いものは3g程度が主流。

軽いスプーンはシルエットが小さいためトラウトに違和感を与えにくく、軽いのでゆっくり巻いても沈みにくいのが特徴です。低活性時にスローに誘いたいときや、表層にルアーを通したいときなどに特に有効になります。

そのため、放流の少ない釣り場でスレたトラウトの攻略がメインになる場合や、水深が浅く狭い釣り場などでは0.9g以下の軽いスプーンが主力になるでしょう。

重いスプーンは沈下速度が速いので狙ったレンジをキープするために速めに巻く必要がありますが、大きいシルエットでのアピール力が高いのが特徴。そのため、速巻きで高活性なトラウトを誘いたいときや大型狙いなどに最適です。

高活性個体をテンポよく拾う放流直後などに特にマッチし、放流が頻繁にある釣り場では2~3g前後のスプーンが活躍する場面も多いです。また、飛距離も出やすく、ボトムまで沈むのが早いので、広い釣り場や水深の深い釣り場にも向きます。

このように重さが違うとシルエットの大きさでのアピール力や、沈下速度によるアプローチしやすいリトリーブ速度などが変わります。同じ形状のスプーンでもほんの0.1~0.2g違うだけで釣果に影響することもあるので、よく通う釣り場の特性なども考慮して、重さの違うスプーンを幅広く揃えておくといいでしょう。

カラー

ニジマスは視覚がそこまでよくありませんが、色覚と薄明視(暗い状況で物を見る力)が人間よりも優れていると言われています。そのため、同じアイテムでもカラーによって反応がガラッと変わり、反応があったカラーでも投げ続けると見切られるのも特徴です。最低でも同じサイズのアイテムを5色程度は持っておくことをオススメします。

具体的なカラーの選び方は放流直後などの高活性な場面ではアピール力が高い赤×金、オレンジ×金など、金色が入った派手なものが強いです。次点ではシルエットの強い黒が組み合わさったものや銀系、蛍光色などもアピール力があり、活性が比較的高い場合に使いたいカラーとなります。

アタリが散発な場面など中~低活性時にはアピール力を落としたカラーの出番。からし色、ピンク、白、緑などの色をメインに選択し、状況に応じて白×銀など地味系と派手系の組み合わせも効果的です。

さらに低活性でスローに巻かないとアタリが出ないような場面では、ベージュ、ブラウン、オリーブなどよりナチュラルにアピールできる色を選択しましょう。

また、水色や普段食べているエサなどの違いによって釣り場ごとの特効カラーが存在することも。現地で情報を手に入れるのも釣果への近道です。

エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説ニジマスをスプーンで釣るには状況に合ったカラー選択が重要(提供:TSURINEWSライター・落合浩大)

形状

スプーンは曲がりの角度や、幅の広さといった形状によって水の抵抗の受けやすさが変わり、ウォブリングアクション(ルアーが左右に振れる動き)やローリングアクション(ルアーが回るような動き)の強さが変わってきます。この2つのアクションがともにしっかりと作用する、ウォブンロールアクションと呼ばれる泳ぎのスプーンもあり、活性によってどのアクションに反応するか変わってくるのが特徴です。

また、形状によって最適なリトリーブ速度も変わり、大まかに言えば細身のシルエットのスプーンは水の抵抗が少なく、浮き上がりにくいので高活性時の速巻き向き。太めは水の抵抗を受けやすいので速く巻くと泳ぎが崩れやすいですが、浮き上がりやすいためゆっくりと狙ったレンジを巻いてくるのに向きます。

エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説スプーンごとに形状は様々でアクションも変わってくる(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

スプーンの揃え方の目安

スプーンの使い方は、ハイアピールな重めのスプーンの速巻きでスタート。カラーチェンジしながら活性を探り、アタリがなかったり、少なかったりする場合には、スプーンのサイズやカラーでのアピール力を落としていくといった使い方が基本。放流量の少ない釣り場では軽量スプーンでスローな釣りから始めることもありますが、どちらにせよ状況に応じてトラウトが反応する正解のスプーンを探っていく釣りになります。様々な場面に対応できるように揃えておきましょう。

揃え方の一例としては0.6gなどのマイクロスプーンから0.4g刻みで0.6g・1g・1.4g・1.8g・2.2gといったように様々な重さを揃えます。カラーも各重さで5色程度は用意し、重いほど派手で、軽いほど地味な色を中心に揃えましょう。

アクションの違うスプーンも用意

形状によるアクションは、強く動いてアピールするタイプのスプーンをローテーションの軸にするとトラウトの活性を探りやすいです。軸となるスプーンのカラー・ウェイトチェンジでは反応しない時や、入れ食いからスレて落ち着いてきた時などには、軸にするスプーンとは違うアクションのサブスプーンの出番。アクション控えめのスプーンや、ウォブ系からロール系スプーンへの変更などアクションの違いも使い分けていくとより釣果に繋がります。特に低活性時に出番が多い、軽量帯のアクション控えめのスプーンは持っておきたいところです。

大抵はメーカーごとにローテーションの軸にできるスプーンがあり、派生として低活性向けのマイクロスプーンや、目先を変えるアクションの違うスプーンなどがラインナップされているので、メーカーごとに揃えるのもおすすめです。

エリアトラウトの【おすすめスプーン9選】ウェイトとカラーの揃え方も解説幅広く揃えて挑もう(提供:TSURINEWS編集部・藤田)

おすすめのエリアトラウト用スプーン9選

それではおすすめのスプーンを紹介していきます。

NOA(ノア)

ロデオクラフトの「NOA(ノア)」シリーズはトーナメントでの実績も豊富で、使っている人も非常に多いルアー。強いウォブリングが特徴のハイアピールアクションが売りで、中~高速巻きでの高活性なトラウトに有効なほか、スローに巻いてもしっかり動くため、低活性な魚に対しても使える万能なスプーンとなります。

重さが1.5g、1.8g、2.1gと分かれており、はじめに使うなら名作と言われる1.8gがおすすめです。また、「NOA micro」「NOA jr」など同じノアシリーズで、軽いスプーンもラインナップされているため、ローテーションの核になるサーチベイトとして最適なスプーンとなります。

ハイバースト

ヴァルケインの「ハイバースト」は名前のイメージ通りハイアピールなスプーン。ピッチの速いロールアクションと強いウォブリングがトラウトに強くアピールし、放流狩りや朝イチの高活性な時間帯に特に実績が高いルアーです。

幅広いウエイトが展開されていますが、最初に使うなら1.6gがおすすめとなります。こちらも軽量モデルもあり、スローに巻いてもしっかりアクションするので、リトリーブ速度次第で色々な場面に通用するユーティリティ性も持ち合わせています。活性を判断するサーチベイトとして非常に優秀なスプーンです。

ドーナ

アングラーズシステムから販売されている「ドーナ」は、放流直後のトラウトを狙い撃ちできる定番スプーン。暴れるようなウォブリングアクションで、ルアーを見慣れていないトラウトを誘います。

ウエイトは、釣り場を選ばず使える2gがおすすめです。カラーは、定番の赤金やグリッターカラーを3色程度選び、ローテーションすると良いでしょう。トラウトが放流されたことを確認したら、最初にこちらのスプーンを投げてみてください。

MIU(ミュー)

フォレストの「MIU(ミュー)」はウォブリングとローリングが混ざったバタバタと動くアクションに、ただ巻きすると自動的にイレギュラーなアクションを挟み、トラウトの捕食スイッチを入れやすいスプーン。

速巻き~中速巻きに向いていることもあり、放流時や比較的活性の高いトラウトを狙う場面に強いです。重さのラインナップは1.4g、1.5g、2.2g、2.8g、3.5gとあり、一般的な広さの釣り場でレギュラーサイズ狙いなら2.2g、狭い釣り場なら1.5gか1.4gを中心に持っておくといいでしょう。

カーディフ ロールスイマー

シマノの「カーディフ ロールスイマー」は村田基さんがプロデュースしたスプーン。小柄なボディとロールアクション主体の泳ぎが特徴で、トラウトの反応もいい、よく釣れるスプーンです。

0.9gから5.0gまでラインナップがあり、スローリトリーブでもアクションするため使い方も幅広く、メインのルアーとして揃えるのもおすすめ。また、ウェブリングアクション主体のスプーンにスレてきたときの、サブとしても効果的です。

アルミん

「アルミん」は村田基さんが作ったルアーメーカ・ウォーターランドが発売しているスプーン。比重が小さい素材のアルミで出来ていて、同じサイズ帯のスプーンに比べて大きいシルエットが特徴です。重さのラインナップは2.5g以上ですが、素材に浮力があるため表層も狙いやすく、アピール力の高い大きなシルエットでスローに誘えるという強みを持っています。大型トラウト狙いにも有効なアイテムで、大型を狙う場合は、大きなシルエットの4.3gもしくは5gを使ってみてください。

ジキル

ロデオクラフト「ジキル」は控えめのアクションの食わせ性能が高いスプーン。このスプーンはハイアピールルアーの動きにスレ出した、中活性のトラウトを拾うのに非常に効果的です。サブルアーとして持っておくと活躍する場面が必ず出てくるでしょう。

重量は1.8gの一つ。軽い「ジキル jr」のラインナップもあり、1.1g、0.9g、0.7gがあります。

アキュラシー

なぶら家の「アキュラシー」は、低速巻きで強いマイクロスプーン。ワイドローリングアクションでトラウトを誘う動きが強力で、アタリが遠のいてきたタイミングに投入すると、このスプーンだからこそ拾える魚も多いです。

ラインナップは0.6g・0.9g・1.0g・1.2g・1.3g。低活性時の切り札として0.9gを軸にいくつか重さの違うものを揃えておきたいルアーとなります。

BLINDE FLANKER

ロデオクラフトの「BLINDE FLANKER(ブラインドフランカー)」も低活性時のスローな展開において切り札となるマイクロスプーン。

動いて誘うのではなく、かなりアクションを抑えたナチュラルなアピールが武器で、スプーンの動きにスレたトラウトに口を使わせます。よりスローに誘えるクランクベイトに移行する前の、最終兵器として持っておくと効果的です。

<TSURINEWS編集部>