渓流エサ釣り愛好家が釣り友にウソをつく理由は【単独釣行をしたいから?】

渓流エサ釣り愛好家が釣り友にウソをつく理由は【単独釣行をしたいから?】

突然だが、筆者はウソが嫌いだ。人として誠実さが無いと感じるし、ウソをつかれると裏切られた気持ちになってしまうからだ。だがそんな、筆者もつい最近、釣り仲間にウソをついてしまったのだが、これはアングラーなら誰しも経験があるのではないだろうか。今回は、そんなエピソードを紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

アバター画像
荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

×閉じる

渓流釣り 淡水の釣り

渓流釣行時の出来事

筆者は初春~晩夏まで主に渓流釣りを楽しんでいるのだが、渓流釣りの最盛期と言われるのは五月~六月頃。この時期はサイズも型も期待できるものの、好ポイントにはアングラーが集結するため釣り荒れしやすい。そんな話をGW前に釣り仲間としていたら……?

一緒に行こうと誘われた

渓流魚は普段、川虫や昆虫を捕食していることもあり、筆者は延べ竿を用いたエサ釣り派。だが、渓流魚はフィッシュイーターでもあるので、釣り仲間はゲーム性を重視したルアー派だ。渓流釣りの経験は筆者の方が豊富という事もあり、是非「釣り場を案内してほしい」と頼まれたので、GWに同行することとなった。

ウソその1:あえて支流のポイントへ

迎えた当日。自分の中で「超一級/大本命」と呼べる河川本流ポイントは数日後に一人で訪れたかったので、「本流に超一級ポイントがある」という事実を伏せて、「きっと支流のポイントが一番釣れるはず」と、支流へ入ることにした。

渓流エサ釣り愛好家が釣り友にウソをつく理由は【単独釣行をしたいから?】実際に入釣したポイント(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

言い訳になるが、自分の中の「ここぞ」というポイントは、「誰にも伝えたくない」ものではないだろうか……!

ウソその2:本流の二番ポイントへ

午前中に入った支流のポイントは活性が高く、幸いにもお互いそれなりの数が釣れて、楽しむことができた。この時点で釣り仲間は満足してくれていたのだが、「もっと大型を」と考えるのはやはりアングラーの性(さが)ではないだろうか。

渓流エサ釣り愛好家が釣り友にウソをつく理由は【単独釣行をしたいから?】支流ではダブルヒットも(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

より大型を求めて、話の流れで本流へ行くことになった。いや、「なってしまった」のだ。ここでうっかり場所を知られると、この先お気に入りポイントが荒れる可能性があったので、筆者は自分の中での二番ポイントへと案内することにした。

本流では?

比較的メジャーなポイントとも言える第二ポイントへと入釣すると、支流ほど活性は高くなかったものの、結果的に二人とも20cmを超えるサイズのアマゴを数匹ゲット。釣り仲間にも満足してもらえる釣行となった。

渓流エサ釣り愛好家が釣り友にウソをつく理由は【単独釣行をしたいから?】本流はやはり良型がいた(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

この時、筆者自身の心の中では「無事釣果も得た、ポイントも案内したし、ウソはついていない!」という感覚だったが、今思い返すとやはり誠実さに欠ける気がするのは否めない。

数日後に超一級ポイントを訪れてみる

釣り仲間との釣行からわずか四日後。GWのハイプレッシャーを覚悟しつつ、筆者は一発大物狙いで渓流へと釣行した。勿論、先日の釣行で伏せていた「大本命ポイント」へと入るためだ。

やはり釣り荒れがヒドイ

本流へと到着してみると、どこもかしこも人だらけ。そして河原には、GW期間中に数多のアングラーが訪れた形跡があちこちに見受けられた。一先ず前回釣行時に入ったポイントから釣り歩いてみるものの、予想通り渓流魚たちはスレにスレており、どこを流しでもほぼ反応が得られない。やはりGWの釣行というのは難しいものだ。

本命ポイントへ

そこで、前回釣行時に伏せておいた「自分の中での超一級ポイント」へと向かってみると、やはりアングラーが入った形跡はない。これは、パっと見は魅力に欠ける小場所であるためだが、筆者の中ではこの場所こそ大本命。そして予想通り、24cmの幅広アマゴを見事ゲットすることに成功した。

ウソその3:どこで!?と訊かれて

後日、当然ではあるが「この良型はどこで釣ったのか」と訊かれて、「前回一緒に入釣した場所の少し下流に良い場所を見つけて」と伝えた。実際は二km以上下流なのだが、ウソはついていないはずだ……!

単独釣行するためについたウソとは?