今回編集部からいただいたテーマはざっくりいうと「つりごはん」。しかし私が船上で食べるごはんはコンビニで購入したおにぎりやパン等、片手で食べられるものばかり。好きなおにぎりの具や、菓子パンの種類を書いていてもテーマ的には成立しないので……「釣行後に食べた極上料理」と「釣行中(?)に食べた極上料理」の2点を書いていきたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター佐藤_YOKOHAMA Diner.FC船長)
4. 2023年みなとみらい沖で食べた極上金アジ
先述のとおり、普段船上では簡単なものしか食べてない中での2023年秋のある日の釣行。ゲストからのリクエストはアジ、シーバス等の「美味しいもの五目便」。
序盤からポツポツと魚が上がり、最終的にはアジを中心に秋の東京湾の味覚を多数ゲットしていきます。ご職業が飲食関係であることや、世間話等も交えつつの楽しい釣行。
皆様の釣りのセンスも抜群で見事大漁となり、大満足での帰港の航程、シェフをされているゲストより「船上の上で魚を捌きたい」とのご要望をいただきました。私自身、そのようなイベント発生が大好きなので二つ返事でOK、潮の流れが緩い場所に船を停めます。
シェフのバッグから出てきたのは小型の包丁。さばくところを見ていると、瞬く間に解体されていくアジ。
私がさすが……と言うのはおこがましいですが、本当にさすがの一言。びっくりするくらい、あっという間にお刺身になりました。
続いて試食タイム
私は普段「皆様が魚を釣るお手伝い」はしておりますが、よくよく考えてみると自身はしばらく釣り魚を食べておりませんでした。お気遣いも一流な皆様からどうぞどうぞとおすすめいただき、数切れいただくと、想像を絶する美味しさ。
一流シェフによる圧倒的に繊細な包丁さばきで素早く解体された極上黄金アジ。みなとみらい沖という最高のロケーションも手伝い、これまで食べたことのないほど、また今後絶対忘れられないであろうアジをいただくことが出来ました。
魚を熟知したシェフの存在が不可避ですが、「船上アジ」という新ジャンルが出来ても不思議ではないほど美味だったアジ。これが私の印象に残った「つりごはん」です。
調理していただいたシェフのお店
釣りは豪快、Instagramのとおり、料理はゴージャスかつ繊細なスーパーシェフ。中目黒へ立ち寄る際は是非「BISTRO TSUBASA」へ。
BISTRO TSUBASA
当船の現在のシーバス状況
2023年。本年は台風も少なかったせいか水温もなかなか低下せず、かと思えば急に上がったり下がったり。11月には季節外れの赤潮も発生し「長い夏」だった東京湾。
当船がメインのターゲットとするルアーシーバスの釣果状況が日々変化し、それに何とか順応しつつの釣行でした。現在(2023年12月前半)は、大分安定しており、シーバスはまだまだ釣れそうな気配です。
<佐藤信弘/TSURINEWSライター>