インターネットで釣具を購入することもできる。Amazonなんかを使うと、ジグヘッドなどは結構安く買えたりするので、私など割と重用している。さすがにロッドやリールはどうだろうと思われる方も多いかもしれないが、筆者の経験上、届いてすぐの検品を怠らなければ、下手をすることはない。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ロッド(釣り竿)をネットで購入
つい最近ニューロッドをネットで購入した。実店舗で触って感じを確かめ、これは良いと思ったのだが、4万円以上するので、年末の懐事情では厳しい。ということで、ネットで同じ商品を探してみた。結果的に1万5000円安く手に入ったのだから、すごいことだ。
前提として、今回筆者がしたように、まず購入する前に実店舗でロッドやリールなどタックル関連は確実に触った方がいい。感覚がわからないまま購入するのはリスクが高すぎる。ただ、そもそも釣具のネットショッピングは、たとえば地方や郊外で気楽に釣具店に行けない人のためのものだと思うから、これも都会人の贅沢かもしれないな、とは思う。
さて、ではネットで購入したロッドについて、チェックすべき箇所・検品の方法を紹介していこう。
まずは保証書、納品書
多くのロッドには保証書がつく。まずはこれを確認。
ここで要注意事項がある。ネットで購入したロッドには、筆者の経験上、保証書には必要事項の記載がないことが多い。なぜか?おそらく販売の方法として、何かしらメーカーとの取り決めがあるのだろう。
では、どうすればメーカー保証を受けることができるのか?
答えは、「納品書とプラスして」だ。購入したネットショップから納品書がメールなどで送られてくるので、それを印刷する。保証書とホッチキスで留めておくといいだろう。そうすれば保証が受けられる。
ちなみにほとんどの釣具店ならば「無記載の保証書+納品書」でメーカー保証が受けられる、破損した場合は釣具店に持ち込めばメーカーが決められた免責額で修理してくれる。
注意したい3ポイント
続けて購入したロッドの検品に入る。注意すべきは3箇所だ。
ティップの入り方
まずはここを見る。ティップは実店舗でも一番触られたり、曲げられたりして負荷がかかる場所なので、どれくらいのストレスが溜まっているか、いないか、よく見る。できれば人に曲げてもらった方がいいが、筆者は部屋の天井にそっと当てて曲げてチェックする。
かなり負荷をかけてみたが、大丈夫だった。一安心。
傷の有無
ブランクスやガイドやあちらこちらの傷は見始めるとキリがないが、一応見る。ただ私の印象では、さすがに新品状態で何か目立つ傷があるということはない。実店舗でも取り寄せしない限り、誰にも触られていないまったくの新品ということはありえないので、そこまでだ。
破損箇所
これも傷の有無と同様、ほとんどの場合ないことだが、まれに初期不良で破損していたり脆弱な箇所があったりする。私は以前実店舗で購入したロッドが釣り場に着いた瞬間グリップの根元から折れてしまい、「すみません初期不良でした」と言われたことがある。こういうことってたまーにあるのだ。
さて、今回購入したメバリングロッドは、問題なさそう……と思っていたら、なんと竿袋を縛る紐が千切れていた。購入したネットショップに連絡すると、「新しいものを送ります」との好ましい対応。
「その代わり破損していた竿袋は着払いで送ってくれませんか?」と言われたのだが、どうやらある程度のメーカー品の竿袋だと、ネットで売ってしまう人がいるらしいのだ。へえ。
あとは実釣チェック
買ってすぐできるニューロッドの検品はこんなところだ。あとは実釣してどうか、である。
ちなみに私が今回購入したメバルロッド、さすがに3年近く使っていたロッドと比べるとかなり使用感が違う。そもそも前の竿はちょっと腰が抜けていたのだろう。少しハリを感じる。けれど、良いベンドカーブを描いて、大きなメバルもキャッチできた。アジングでの使い方も心得てきた。これからもっと経験をつませて、ロッドの潜在性を見ていきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>