ソルトアングラーがオフシーズンにしがちな冬。その冬でも楽しめるのが、エリアトラウトだ。「エリアトラウトを通じてラインの素材について理解を深めると、メインでやっているソルトでの釣りにも必ず活きてくる」と力強く教えてくれたのが、ラインメーカー「株式会社バリバス」の添野さんだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部 河野陸)
流用するロッド選び
近年アジングやメバリングのロッドは、比較的ファーストテーパーで感度の良い硬めのものが多いです。ロッドが強くて硬い中、ラインも伸びの少ないエステルラインやPEラインでやると、全体的にセッティングがピーキーになってしまいます。
アジング・メバリングのロッドを流用する際は、柔らかめのロッドで試してみてください。どうしてもファーストテーパーのロッドを流用したままPEラインを使いたいという場合には、ショックリーダーを伸びのあるナイロンラインにして長めにとり、遊びを作ってあげる等の工夫も効果的です。
ライン比重の違い
前述した通り、エリアトラウトで使用するライン素材は、「ナイロンライン、フロロカーボンライン、エステルライン、PEライン」の4種です。これらの違いの1つに「比重」があります。比重がそれぞれ違う為、水中でのルアー軌道にも違いが出てきます。なにが良くて何が悪いというわけではなく、素材の特性を理解しておくことが重要です。
例えば、低水温で魚が下に溜まっている時に一番比重の軽いPEラインで軽量ルアー使用すると、気を抜くと浮いてきてしまいます。普通にやったら相性が良くないですよね。一方、比重の重いフロロカーボンラインを使用すると、底にいる魚に対して、PEラインほど気を使わなくても軽いスプーンでスローにアプローチをかけることも可能です。
このラインの比重の違いを理解しておくと、釣果にもつながりますし、メインでやっているソルトの釣りにも活きてくると思います。
<河野陸/TSURINEWS編集部>