近年は愛知県の田原エリアが好調でヒラメ、マゴチ、ブリ、サワラ、シーパス、そしてオオニベの釣果を聞くことができる。今年もこの時期の気圧配置と同じ西高東低の釣果が続いているため、11月28日は愛知県田原市の海岸でサーフゲームを楽しむことにした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・高木孝)
初冬のサーフルアー釣行
静岡県の御前崎から愛知県の伊良湖岬まで延々と続く遠州灘はそのほとんどが砂浜ということでサーフのルアーゲームを楽しむには絶好のフィールドだと感じている。年間を通してさまざまなターゲットを狙えるが、晩秋から初冬にかけてはサイズが狙える絶好のシーズンということで、休日のたびに東へ西へとさまざまなポイントでサーフゲームを楽しんでいる。
愛知県田原市の人気ポイントは、深夜から多くのアングラーが並んでいると聞いていたため、不人気ポイントでも早めに駐車場に到着しようと考え、午前5時すぎに到着すると駐車場は閑散としていた。不人気ポイントにしてもアングラーが少なすぎると不安を感じながらも、日が昇るタイミングで回遊魚を狙おうと考えてキャストを開始した。
波が崩れるタイミングでヒット率上昇
午前7時ごろが満潮という潮汐で、海面がダバダバしていたためシーバスが釣れそうな感じと思っていると、夜明けとともにシーバスをぶら下げて帰路に就くアングラーを見かけた。ヒットパターンを聞いてみようと、あいさつしながら近づくと、驚いたことに古くからシーバスをメインにこのエリアで釣りを楽しんでいる知人だった。
詳しく聞くと5時20分ごろに14cmのミノーにヒットしたということで、「コノシロやアジが回遊していて上げ潮のタイミングがチャンスだよ」と教えてくれ、「今から仕事」と言ってさっそうと帰っていった。
潮止まりまでの1時間は、シーバスを狙おうと考えて、波が立ち上がるポイントにビーチウォーカーウェッジ120でキャストを開始した。
シーバス狙いでは波が崩れて白泡が広がるポイントやブレイクラインでのヒットが高いため、波が崩れるタイミングを予測してキャストするとヒット率が上がると感じている。
70cmシーバス捕獲
ベイトフィッシュが確認できる状況に期待しながら、波が立ち上がり崩れるタイミングに合わせてキャストしてリトリーブしていると、ゴンと明確なアタリとともにロッドが大きく曲がった。
ヒットボイントが遠かったため、引きを楽しみながら距離を詰めていくと、波間にグッドサイズのシーバスが確認できた。押し寄せる波にパワーがあるため、タイミングを間違えると引き波にもまれてフックアウトしてしまうため、波が立ち上がる足元のブレイクの前でラインテンションを保ちながら、ランディングに適した波を待って一気に引きずり上げたのは、70cmのコンディションの良いシーバスだった。
連続ヒットに期待してすぐにキャストを再開すると反応を得たが、重みを感じた瞬間にフックアウトしたところで潮止まりとなってしまい、反応が途絶えてしまった。
年明けも期待のサーフゲーム
ベイトフィッシュが確認できる状況にフラットフィッシュに期待して探り歩いたが、反応を得ることはできず午前9時にこの日の釣行を終えた。
この日の釣果は、シーバス1匹だったが、投げサビキをキャストしている地元の人たちは15cmぐらいのアジをたくさん釣っていたこともあり、今後に期待できる釣行となった。
例年は年末ごろでシーズンオフを迎えるサーフゲームだが、今年は高水温が続いているため年が明けても回遊魚も期待できるのではないかと感じている。朝晩の寒さが厳しい季節を迎えるため、防寒対策をして釣行してみようと考えている。
<週刊つりニュース中部版APC・高木孝/TSURINEWS編>
田原市