ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】

ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】

今シーズンはイサキの長期間の釣れ盛りと猛暑の影響で開始が遅かったものの、連日絶好調が続く伊勢湾のウタセ五目釣り。11月4日は中潮。愛知県・南知多町師崎港のまとばや丸で出港した。同行者は友人である小原さんだ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

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船釣り エサ釣り

神島東でカサゴ釣りを楽しむ

航程10分弱で次のポイントである神島東に着いた。瀬木寄瀬よりも神島の岩肌がはっきり見える。大まかに言うと伊良湖水道が沖へ延長したような位置だ。「ここはカサゴが狙えますので、エサに小ハゼを配ります。一番下のハリに付けて釣ってください。水深45mです。根掛かりもあります」と、船長から放送があってリスタート。いきなり小原さんの左隣の釣り人が25cm前後の大型カサゴを連続ゲットした。

それを見て、小ダイにも飽きたので、エサ付けを下から小ハゼ、小ハゼ、ウタセエビに変更した。オモリの着底と同時に、ふんわりと仕掛けはわせてエサを自然に漂わせる。

ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】カサゴ&アジ登場(提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

ゴゴーンとひったくるようなアタリ。重量感が心地良い。23cm前後の良型カサゴが重連だ。「私もダブルです」と小原さんがアジとカサゴのダブルを見せてくれた。ここは瀬木寄瀬のような小ダイ入れ食いの忙しい釣りではなく、小ダイとカサゴ交じりの落ち着いた状況である。

そんななか、またもや小原さんがサオをしならせた。種類は分からないが、良型の獲物であることは間違いない。中乗りがすくい上げたのは30cmオーバーの3年生マダイ。ウタセ五目では大物になる。

しばらくして私にもゴゴーンと大きなアタリ。「ついにきたか高級魚!」と思いつつ、慎重に対応する。釣れたのは25cmの巨ベラ……。どうもツキがない。その後も飽きない程度にカサゴ釣りを中心に楽しみつつ、午後1時の沖上がりを迎えた。

おいしいお土産確保で大満足

私の釣果はキープ44匹と大漁。高級魚部門では小原さんに完敗だったものの、小ダイの爆釣とおいしいカサゴのお土産ができて大満足の釣行となった。

伊勢湾のウタセ五目は、11月下旬まで楽しめるだろう。もうワンチャンあるぞ!

ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】カサゴの煮つけ(提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

リリースを除いてキープした私の釣果は、小ダイ27匹、カサゴ17~24cm12匹、ベラ25cmと21cm、アジ2匹、トラギス1匹の計44匹。小ダイの型は例年よりも小ぶりだったが、入れ食いを楽しめて満足感の高い釣りとなった。とにかく小ダイの魚影は濃い。小さくても天然のマダイだ。塩焼きの身の風味は何とも言えないおいしさがある。

ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】姿造りを堪能(提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

船長によれば、今シーズンはウタセエビの入荷が上々とのこと。この釣りは多彩な高級魚とのやり取りが手軽にできることが魅力だ。冷え込んできたので、暖かくしてぜひ楽しんできてほしい。

ウタセエビをエサにした五目釣りで小ダイが入れ食い【愛知・まとばや丸】多彩なお土産を確保(提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)

<週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
まとばや
出船場所:師崎港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年12月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。