生きウタセエビを使う釣りの1つであるウタセ五目釣り。伊勢湾や三河湾の秋のおいしい魚が多種目釣れるという魅力的な釣りで、比較的簡単に楽しむことができる。そこで今回は、これからが最盛期となるウタセ五目釣りを私なりに紹介したい。
ウタセ五目釣りの魅力
エサとして用いるウタセエビは標準和名ではなく、打瀬(うたせ)網漁で獲られるサルエビなどの総称である。
このエビはとてもおいしく、さまざまな魚種が好んで食べるため、五目どころか10目手にすることも夢ではない。小ダイをメインに根魚から青物まで、また時には大物が上がったり、思わぬ高級魚がヒットしたりで、「何が釣れるかお楽しみ」という、とても面白い釣りである。
また昨年には25~34cmのサンバソウが入れ食いで、30Lのクーラーが満タンになったこともあった。
そんな夢のようなことも起こりうるのがこのウタセ五目釣りの魅力だ。
ターゲットとなる魚種
釣れた魚が全て本命といえる五目釣りだが、
よく釣れるのは、小ダイ、ヘダイ、クロダイ、イシダイ(サンバソウ)、コショウダイ、カワハギ、ウマヅラ、フグ、カサゴ、メバル、アジ。
また、セイゴ、マゴチ、ヒラメ、ハマチ、カンパチ、イシモチ、ホウボウ、マハタ、キジハタ、アイゴ、キス、カレイ、トラギス、カマス、キュウセン、タコなども登場する。
タックルと道具
リールは小型または中型の両軸リールでPE2~3号が200mほど巻けるものがいい。
水深の深いポイントを攻めることもあるので、小型の電動リールもお勧めだ。電動リールを使用する場合、バッテリーは持参するか、船宿に電源があるかを確認しておこう。
サオは7対3調子、または8対2調子で長さは2m前後。オモリは負荷30~50号。
軽くて操作性のいいものを選びたい。自分に合うサオが分からないうちは、船宿のレンタルタックルを利用するのもいいだろう。
他にはライフジャケット(船宿でも貸してもらえる)、カッパ、帽子、長靴、サングラス、ハサミ、メゴチバサミ、タオル、飲み物や軽食、酔い止め、そして魚を入れるクーラーボックス。
カッパは雨が降っていなくても、潮をかぶることがあるため着用してほしい。また防寒対策にもなり、衣類の汚れを防ぐ役割も果たしてくれる。
船の予約の手順
週刊つりニュース週間ワイド釣況欄や釣楽などで船宿を選び、予約の電話を入れよう。
電話する前に、聞きたいことをメモしておき、集合場所、集合時間、料金、仕掛けや氷の有無、オモリの号数と合わせて質問してみよう。
タックルを借りる場合は、必ず予約しておくこと。
当然ながら船宿は朝が早いので、予約の電話は夜遅くならないよう気を付けたい。