10月中旬に好調を維持していた神奈川の大磯、平塚海岸の落ちギス。しかし、4週目の終わりからパタッと釣れなくなってしまった。ただ、場所によっては釣果が聞かれるので、この時期特有の狭いポイントをいかに見つけるかがカギとなる。10月29日(日)、早朝から雷雨になってしまい自宅待機。雨がやんだ8時ごろ出発し、小田原の前羽海岸を目指す。今回は、安定しないキスではなくカワハギを狙う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
前羽海岸で投げカワハギ釣り
同海岸は、西湘エリアのなかでも根が複雑に入り組んでいて、むやみに遠投するとオモリがいくつあっても足りなくなる。その反面、釣れる魚種は豊富で、秋~冬の時期は、カワハギがよく釣れる。
この魚はエサを取るのが上手なので、シロギス仕掛けではなく、専用の仕掛けを使ったほうが釣りやすい。エサはジャリメを用意した。
投げカワハギの釣り方
釣り方は、仕掛けが着底したら、アタリの有無にかかわらず、竿を大きくシャクり上げる。多くの場合、このときに掛かってくるが、感触がなければ同じ動作をポーンポーンと繰り返す。
カワハギがいれば3回くらいでエサがなくなるのでいったん仕掛け回収。エサを付け直して再投入。
手のひらサイズが登場
1投目は1色に投入。すぐにカンカンと、本命らしいアタリ。そのまま放っておいて、しばらくして巻き上げると、エサがキレイにない。間違いなくカワハギの仕業。
2投目は、最初のアタリをアワせる。手元に重量感が伝わり、波打ち際で横走りしながら本命が釣れてきた。型は手のひらサイズで、あまり大きくはないが、数が釣れればいい土産になる。
2時間で15尾ヒット
その後、予想通り投入のたびにアタる。遠のけば、投入点を少し左右にズラしながら釣り続けると、2投に1尾の割合でヒット。キタマクラ交じりだが、ときには連チャンもあり、強い引きを堪能。約2時間でエサを使い切り終了。釣果は15尾、ハリを飲んでしまった6尾だけ持ち帰った。
今後も、水温が急に下がらない限り、年内いっぱいはカワハギが居着くと思われる。また、だんだんと型が大きくなるので、食味もよくなってくるだろう。
前羽海岸の特徴
交通の便があまりよくないため、釣り場はいつも空いている。ただ、根が複雑に入り組んでいるので遠投は厳禁。太イト、太ハリス、近投で楽しんでもらいたい。
釣り場はJR国府津駅より徒歩20分ほど。コンビニエンスストアは駅周辺にあるが、釣り具店はないのでエサは持参が必要。
<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
前羽海岸