陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒット

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒット

昨年の夏から秋にかけては、イナダの回遊がほとんど無く、晩秋になりようやくワラサ〜ブリの回遊があった少し寂しい年でした。心配していた今年でしたが、夏場からコンスタントにイナダの回遊があり、珍しく港内でも釣れ盛る好条件に恵まれました。今回はより大物のワラサ〜ブリを狙うため、外海側へと釣行して参りました。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

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杉浦剛

青森県在住。海釣りを中心に、太平洋側、日本海側問わず、青森県から鹿児島県まで釣り歩きます。餌、ルアー問わず、美味しい魚をより気軽に面白く釣る方法を常に模索し続けております。

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ソルトルアー ショア

開始早々イナダがヒット

南風を背に受けながら、右を向くと先端付近の方がイナダらしき魚をキャッチ。しばらくしてまた右を向くと、また何かヒットしており、遠目に見た感じではイナダのようでした。

こっちにも回って来ないかな〜とメタルジグを遠投性の高いものに変えた1投目、速巻きしているとガツン!とヒット。グイグイと引くこのパワフルな感触は……とやり取りして寄せて来ると35cm程のイナダでした。

先行者の方に大物がヒット

釣り上げたイナダを持ち帰る為に血抜きをしている時でした。先行者の方にまたヒットし、やり取りしているのを血抜きを行いながら見ていたのですが、何やら様子がおかしく、明らかに1分以上やり取りしています。しかし魚が寄ってきている感じがありません。

そして弧を描いていたロッドがピーンと真っ直ぐに。残念ながらバレてしまったようです。パッと見ではどのようなタックルを使っていたかはわかりませんでしたが、あのやり取りを見た感じでは、明らかに大物のような気がします。

恐れていた事態が発生

イナダの群れが射程圏に数多く回遊してきて、しばらくコンスタントにヒット&キャッチしていました。それを見ていた方がなんと、先行者と筆者の間に入ってキャストをし始めました。すぐに注意すれば良かったのですが、魚が釣れ続いていたこともあり、そのまま釣りを続行していました。

そして気分転換も兼ねてルアーを交換し、その1投目でした。ガツーン!と、明らかな重量感と同時にものすごい勢いで魚が右へと走り、そこでようやく注意も兼ね、絡まるので避けて下さい!と言い続けましたが、聞こえてないのか避けてくれませんでした。

魚がようやく止まりかけ、強引にポンピングで寄せる為にリフトした瞬間、ラインブレイク。腰が抜けたように座り込み、切れたラインを回収していると、やはり隣の方のルアーフックに絡みついた部分からメインラインが切れていました。

筆者はショアキャスティングロッドのMHクラスを使用していてあのファイトだったので、ワラサは確定、あわよくばブリといったところだったと思われます。非常に悔しい思いをしました。

気を取り直して釣り再開

掛けた魚を逃し、ルアーも失い、メインラインも100m近く失って、失意の中でリーダーを組み直し、再び立ち上がるとオマツリした方がいなくなっていました。もしかしたら都合が悪くなる程の負のオーラを筆者が発していたのかもしれません。

しかし好都合である事に変わりはありません。気を取り直してキャスト再開。先行者の方は釣れている様子は無く、海面も穏やかになってきたように感じられました。日も傾いてきてそろそろ夕方に入ろうかという頃、ルアーチェンジをしました。

執念で67cmのワラサを手中

数年前から愛用しているシンキングミノー「ネッサアサシン140S」。これが見事にハマりました。ヨタヨタと泳ぐ弱ったイワシをイメージしてあえてスロー気味に漂わせてみたところ、ガツーン!とした衝撃と同時に重みが乗り、再び右へと走る魚。

今回は、絡む心配も無く冷静に沖で好きなだけ暴れてもらい、弱まったらポンピングで寄せてきます。

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒット大物がヒット(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

時折、沖へゴリゴリと逃げようとするパワーは本当に綱引きのような力勝負です。手前まで寄せてきても足元はブロックなので油断はできません。最後の抵抗をいなし、無事キャッチしたのは67cmのワラサ。

最初に逃した魚の方が全然重かった。と言っても後の祭。このサイズがイナダに混じって回遊してくれてることがわかっただけで十分です。その後はイナダも全く釣れなくなり、今回の釣行は早めに終了としました。

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒットバケツからはみ出す67cmのワラサ(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

反省と考察

まずオマツリ。キャスティング系の釣りではこのトラブルが起こりがちなので、先行者がいる場合は声がけと釣り人と釣り人の間に入る許可を得る事は必須です。基本的に先行者より先に立つことは、釣りにおいて禁止事項だと思っておいた方が無難です。

どうしても入りたい場合はせめて声がけをしてお願いするようにしましょう。それで許可を貰えなければ憤慨したりせず、素直に諦め場所を移動するか日を改めましょう。

あとはオマツリした際のファイトも反省点です。明らかに右へ走ったので力ずくですぐにでも頭をこちら側に向けさせて強引にでも寄せてくるべきでした。

今年は春頃からイワシが常に釣れ続くほどの豊漁で、それに伴いたくさんの魚が岸寄りしてくれました。イナダにカンパチ、珍しくソーダガツオやサゴシ、アオリイカやクロマグロの釣果までも聞こえてきました。そんな中、筆者はほんの数回しか釣行できず少し残念なシーズンとなりましたが、また来年以降に期待したいと思います。

陸っぱりルアー釣りで67cmワラサを手中【青森】シンキングミノーにヒット良型のワラサをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・杉浦剛)

<杉浦剛/TSURINEWSライター>