9月21日、タチウオファン5人を乗せた海晴丸は鹿児島・姶良市重富漁港を午後6時30分に出港した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中田清治)
錦江湾のナイトテンヤタチウオ釣行
タチウオが夜釣りで好調らしく港から5分でポイントに到着すると船長から「水深は100mです。海面より70~40mを狙ってください」とアナウンスがあった。使用するのは30号のタチウオテンヤで新鮮なイワシをセットし針金を巻いて落とした。
まずは夕マヅメの入れ食いタイムということもあり1投目から幸先よく指幅3~4本のタチウオが連続で上がった。周りを見てもコンスタントに上がっているようだ。
ドラグが鳴る大物ヒット
同船者の中には錦江湾のドラゴン級タチウオを釣ってみたいと兵庫から遠征にきた石橋さんもいた。聞くと釣りはするがタチウオ釣りは初めてとか。
10時ごろになって尺アジが湧いてテンヤにもヒットしてくるようになったのだが、この尺アジをガブリと何かがひったくっていくこと数回。
だれしも怪しい雰囲気を感じていた時、石橋さんのサオが勢いよく海面に突き刺さった。慎重に5m巻いては、次は5mグイグイっとドラグが滑りラインを出していく大物。
ドラゴン級タチウオをキャッチ
「もしかしてドラゴン?」と船長が言うと「こんなにタチウオって引くんですか」と言いながら石橋さんも予想以上の大物と格闘すること10分、漆黒の海からキラキラと光り輝きながら上がってきたのはまさしく錦江湾ドラゴン!
船長がギャフで取り込み、測ってみると192cm、4.94kgの見事なドラゴンだった。初のタチウオ釣りでの快挙に船上は拍手喝采!
今シーズンの最大記録191cmを超し、錦江湾ドラゴンタチウオダービーの暫定1位に浮上した。石橋さんも「こんなのを狙って来たが、まさか本当に釣れるとは」と感激気味。
10月は最盛期
この日のトップは40尾で、30尾平均の釣果。これに尺アジもたくさん交じり大漁となった。錦江湾のナイトタチウオは7月から始まり、11月までで、10月が最盛期。2mを超す神龍を目指してチャンレンジしてみては。
<週刊つりニュース西部版APC・中田清治/TSURINEWS編>