外房片貝にある九十九里海釣りセンターは、女性や子どもでも簡単に海の高級魚が狙えると評判である。マダイにヒラメに、なんと伊勢海老まで!
海水魚が釣れる釣り堀
秋の行楽シーズンを迎え、外房観光の折にも、より一層楽しんでもらおうと、様々な魚種を放流。初心者でも小物の数釣りから、思わぬ大物ゲットでたびたび歓声が上がる。
大物志向の常連には、ヒラメや、ワラサ・ブリの大量放流を予定。ハンパない豪快な引きでベテランはもちろん、初心者にも興奮必至。
メインターゲットのマダイは、500g級の一番元気なクラス主体だったが、現在は1.2~1.5kg級のまずまずサイズが主流になっている。以前のような、制限尾数の20尾を釣るのは少し難しいが、それを補って余りある強い引きと、見事な魚体で釣り人を喜ばしてくれる。
豊富な魚種に釣り方自在に
10月末の土曜日も多くの人が来場。この日は20cm弱のアジが活発な食いを見せ、釣り初めての人にも連発。小さくても引きはなかなかで、竿が大きく曲がると、みんな大喜びだ。
このサイズは青物やヒラメのエサにも最適。オーナーはたくさんの魚種を大量に入れるのが大好きで、今まで入れた魚は50種以上。常連になると、一日中同じ魚種を狙うわけではなく、マダイから青物、底物やイセエビなどターゲットはいっぱい。それぞれに応じた仕掛けを用意して対応している。
アジのエサに1.5kg級のヒラメにマダイ
アジをエサにヒラメを狙った常連の山中さんは、食いの渋いなか、1.5kg級をゲット。船用の孫バリ付きではない1本バリ仕掛けで、食い込みをまって確実にハリ掛かりさせるテクニックはなかなかのもの。
同じく、伊藤さんも小型を上げ、合間にちょっと土産用にとマダイもゲット。ワラサやシマアジを釣らせても天下一品の腕前で、イカダ竿を操る動作にそつがない。
人気のイセエビ狙い
さらに毎週通うという岡部さんは、小型のカンパチに加え、最後の1時間はイセエビ狙い。マダイやヒラメ、イセエビと、釣り方が違っても、常連はすべてに対応して確実に釣り上げる。
橋の真ん中からイセエビを狙っていた萩原さんは、今回初めての来場。イカやイサキ、タチウオなどの沖釣りに夫婦でよく行くらしい。当初、小田原にヤリイカ狙いで釣行のはずだったが、シケで出船できないということで予定変更。
マニアックな釣りに、「難しいですね」と、いいながら要領をつかんで本命ゲット。笑顔を見せてくれた。
ファミリーフィッシング!
福島方面から来た請河くん(10歳)は、部活や塾でなかなか時間がとれないらしいが、お父さんが誕生日プレゼントにと来場。
2回目ながらマダイ3尾とアジ多数をゲット。マダイの強い引きにはびっくりしたようで、また来るのが楽しみのようだ。
船宮田一家は、時々訪れるらしく、駿くん(7歳)は、前回来たとき小さなマダイをたくさん釣ったらしく、今回は少し数こそ落ちたがサイズアップに成功。
寒い季節も釣れる!
これから寒い時期に向かうが、同センターは低水温期には寒流系と、季節に応じたさまざまな魚種を放流している。したがって、いつ行ってもいろいろな魚が釣れるというのが売り。貸し竿から発泡クーラーまで、手ぶら釣行用にすべて完備しているので、気軽に遊びに行こう。
<週刊つりニュース関東版 レポーター・坂本康年/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース版』2018年11月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。