酷暑続きの昨今、狙うなら標高のある「ヤマ」がお勧め。朝の冷気をたっぷり体に取り込み、いざ湖面へと繰りだそう!山梨県富士河口湖町にある西湖は海抜が900mなので、日中の晴天でもパラソルがあれば汗をかくことなく快適な釣りができる。透明な湖水から良型地ベラを抜き上げる魅力は同湖ならでは。さらに根場地区なら多少の風予報でも釣りができ、さらに西湖レストハウス利用なら引き舟もあるので、ポイントまでラクラク運んでくれる。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
西湖・根場地区のへら釣り概況
6月に降った大雨で西湖落しの揚水ポンプが故障し、一時大増水となった西湖だが、現在はほぼ平常水位で落ち着いている。西湖レストハウスの奥さまいわく「暑い日が続くようになってから食いはイマイチ。日並みの差が大きく、混雑していると余計に食い渋る」との話だった。
直近の釣果ノートからも釣況が思わしくないことは伺えるが、それでも10枚前後は平均して出ているので、狙い方やタイミング次第では20枚以上も期待できるだろう。
下界は酷暑続きでも西湖なら湖面標高が900mあるので、日中でもパラソルがあれば汗をかくことなく快適に釣りができる。なお早朝は上着が必要なほど気温が下がることもある。さらに山の天候は急変しやすいので、寒さ対策も兼ねレインウエアは携行したい。
西湖・根場地区のへら釣りポイント
根場地区の利点は何と言っても風に強いことだろう。前から波をかぶって釣りにならないような風が吹いても、ノドっ首より西側のエリアならどこかで竿を出せる。また本湖と比べて風波が立ちづらいので、途中中断のリスクも低い。
ポイントは基本的にロープ着け。しかも前後2本なので1本ロープとは比較にならない安定感がある。また多くのアングラーが連日エサ打ちしているので居着きが多く、早々からウキは動きはじめるだろう。なお沖ブナイとユース下を除き引き舟サービスがあり、さらに配達弁当もあり利用者にはありがたい限り。
西湖・根場地区での釣り方とエサ
ロープ着けであればメインはチョウチン両ダンゴで、場合によっては浅ダナもある。底釣りも一部で可能だが、ピンポイントなので今回は省略。
チョウチン
竿13~21尺が主流だが晴天無風だったり透明度が高い時は、24尺以上が必要なケースもある。道糸1~1.2号、ハリス0.5~0.6号40―55cm、ハリ上下バラサ6~8号、ウキB8~15cm。
エサはカクシン400㏄+凄麩200㏄+水200㏄+20回前後かき混ぜる+2~3分放置+20回前後練り込む+浅ダナ一本200㏄。これでタナまでしっかり持つダンゴエサになる。指圧を強めればトップが沈没するほどになるのでタテ誘いをかけて魚を誘い込む。
さらに寄せを意識するなら凄麩400㏄+カクシン200㏄+BBフラッシュ200㏄+水200㏄もお勧め。
浅ダナ
竿13~16尺で、混雑するほど沖打ち有利。ヒットした瞬間に突っ走られるのでハリスは0.6号以上が安心。長さは35-45cmでハリは上下バラサ5~7号、ウキはボディー6~8cmのパイプトップ。エサはチョウチンと同じでOKだが、1枚釣った直後や見える魚が減ったと感じたらバラケマッハでボソっ気を出す。
チョウチン、浅ダナともに両ダンゴで釣りきれない場合はトロ巻きセットがいい。バラケは両ダンゴと同じブレンドでいいが、ややハリ付けを大きくして、かつしっかりナジませたい。ハリス長は10-17cmを基準に。
西湖レストハウスの情報
・舟代…¥3700(入釣料込み)。ライフジャケット必携
・アクセス…中央高速河口湖IC~R139を本栖湖方面へ。約13km先の西湖入口看板を右折。約3km先の左側。駐車は浜へ。なお国道から右折した後の県道走行の際はシカの飛び出しに注意(とくに早朝)
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>