サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結

2023年7月1日・2日、東京・新宿区にある魚の書籍に特化した本屋「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」が、グランドオープン1周年を記念し、サメをメインテーマとした特別イベント「お誕ジョーズ」を開催しました。お魚好きが集まった、この特別イベントについて、サカナブックスのスタッフがレポートしていきます。

(アイキャッチ画像提供:SAKANA BOOKS)

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その他 お役立ち

トークイベント

「お誕ジョーズ」内でメインコンテンツとなるイベントでは、2日間で3名の有識者の方に出演していただきました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結 海獣のスペシャリスト:芦刈治将さん(サンシャイン水族館)(提供:SAKANA BOOKS)

イベントの1日目となる7月1日には、東京・池袋にあるサンシャイン水族館の芦刈治将さんに出演していただきました。芦刈さんは、葛西臨海水族園、鳥羽水族館、すみだ水族館といった大規模水族館でキャリアを重ね、現在はサンシャイン水族館でコツメカワウソやケープペンギンの飼育を担当されている「海獣のスペシャリスト」です。

イベントでは、芦刈さんの過去の経験談を皮切りにユーモアたっぷりに話していただきました。質問タイムでは、将来水族館で働きたい参加者からの熱い質問に、同じ熱量で回答されていたのが印象的でした。「いい子過ぎるのではなく、挑戦的でどこか尖った飼育員は化ける(成長する・活躍する)」という言葉は、これから水族館への就職を目指す方に強く響いたと思います。

バットフィッシャーアキコさん

イベント2日目となる7月2日は、トークイベント豪華2本立て。トークイベントの1本目を担当していただいたのは、NPO法人日本ガラパゴスの会(JAGA)のスタッフでガラパゴスバットフィッシュ愛好家のバットフィッシャーアキコさん。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結バットフィッシャーアキコさんのトークの様子(提供:SAKANA BOOKS)

高校生でガラパゴスバットフィッシュに魅入られた経緯や、そのままの勢いでガラパゴス諸島に向かい、なんとチャールズ・ダーウィン研究所のスタッフになってしまったことなど、アキコさんのあまりにも面白い経歴には参加者も興味津々。あまり知られていないガラパゴスバットフィッシュの生態についてのお話については、小さなお子様からも質問の手がたびたびあがっていました。

ガラパゴス諸島の生活も生きもの好きにはたまらないもので、普通の道路にガラパゴスゾウガメが歩いていると、通過待ちで渋滞が起こるのだとか。興味を持たれた方は、バットフィッシャーアキコさんの著書『バットフィッシュ 世界一のなぞかわくん』(さくら舎刊)をぜひチェックしてください!

徳永幸太郎さん(アクアワールド茨城県大洗水族館)

トークイベントのトリを務めていただいたのは、アクアワールド茨城県大洗水族館(以下、アクアワールド・大洗)でサメの飼育責任者をされている徳永幸太郎さん。アクアワールド・大洗では、2022年に絶滅危惧種のサメ「シロワニ」の繁殖を日本で初めて成功させました。世界でも5園館目となる快挙の中心人物が、飼育責任者の徳永さんであり、まさに「サメ界のカリスマ」と言える方です。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結徳永さんのトークの様子(提供:SAKANA BOOKS)

本イベントのテーマでもあるサメのトークということで、会場には多くの参加者が詰めかけました。サメの展示種類数日本一というアクアワールド・大洗のサメ飼育には、やはりならではの大変さがあるようで、例えば大小さまざまなサメに給餌をするだけでも半日~一日の作業になるようです。また大きな話題になったシロワニの繁殖についても、初めてアクアワールド・大洗で生まれたときの様子や、2匹目の繁殖成功についてのお話を現場目線で語っていただきました。

質問コーナーでも非常に多くの方が手を上げ、さまざまなサメ好きの疑問が飛び交い、これだけでも見応え・聞き応え十分。徳永さんにも登場していただいた弊社刊書籍『水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』のお話も交えながら、とても丁寧に・分かりやすく解説する姿が印象的でした。

実物のサメとの記念撮影も!