10月末、内房勝山の利八丸には14人が集結。大人気の東京湾名物コマセワラサ釣りだ。早朝はマダイ、その後はワラサを狙った釣行をレポートしよう。
まずはマダイから!
6時に渡辺大輔船長の舵で出船。
「まずは近くでマダイを狙います。5分くらいで着くので準備がまだの人は早めにお願いします。タナは底から指示します。次に移動してワラサを狙いますが、海面からハリス6mを基準にしてビシの位置で伝えます。分からない人は詳しく教えますので聞いてください。」
と説明があり、すぐに釣り場に到着。
「底からハリスぶんプラス3~4mでどうぞ。」と指示があり、マダイ釣り開始。
しかし、1時間ほど船中アタリがないまま終了。ちなみに前日は南西風のため出船が遅れ、実釣時間30分ほどにもかかわらずオデコなし。
イナダなどの青物の実績も抜群なので肩慣らしにもなるうえ、土産も確保ができて一石二鳥だが、当日は残念な結果に。
ワラサ船団へ!
お次はお待ちかねのワラサ狙い。
航程30分ほどで釣り場に到着。すでに20隻以上の船団。
船長は「朝、説明したとおりタナは海面から指示します。コマセは2、3回竿を振って撒き切るくらいのペースでどんどん撒いて」
という説明の間に船をベストポジションへ。「上から37m!」待望のアナウンスで開始。
左舷で3連チャン!
先陣を切ったのは左舷胴の間の門脇さん。持参した「生イキくん2Lツインパック」を付けエサに本命ゲット。
隣の池村さんの置き竿が一気に海面に突き刺さる。
「腰が悪いので大変だった」と、3.8kgを手中。エサは持参のイカエサと抱き合わせ。
同じく左舷ミヨシ寄りの王杉さんはマダイ竿で応戦。電動巻き上げだけではパワーが足らず、手巻きに切り替えてタモに収めた。
3人とも、今年初物とのことで、疲れも一気に吹っ飛ぶようにうれしさを爆発させていた。
ワラサ釣りはチーム戦?
やはりこの釣りはチームワークが重要。
船全体で魚を止めるようにコマセをこまめに振ることが大切。
竿先が一気に海面に突き刺さり、青物特有のパワフルファイトを竿と全身で受け止め巻き上げる。
どんなに食い渋る時間が長くても、数年アタリに見放されていたとしても…。その瞬間だけはアドレナリン全開で真っ向勝負。これこそワラサ釣りの醍醐味。
この日は前日のシケの影響で各船苦戦したようだったが、同船では0~1尾と厳しい日にも関わらず顔を見ることができた。
今後の群れの動向次第だが、船宿の最新釣果情報などを参考に諦めずに狙ってみてほしい。
<週刊つりニュース関東版 大高崇/TSURINEWS編>
利八丸