1980年代に端を発して一大ブームを巻き起こした「チヌ(クロダイ)落とし込み釣法」が、愛好家たちの間で絶滅危惧種のごとく今も生き永らえているのをご存じだろうか。この記事では、釣り場を関西の沖防波堤に設定して、チヌ落とし込み釣法を、私(筆者)の経験をもとにコンパクトにまとめて紹介したい。投げずに楽しめる釣り方の一つとして、この夏に挑戦してみてはいかがだろうか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
岸和田沖一文字での実践レポート
2023年7月16日の15時~19時の間、岸和田沖一文字に釣行。エサは岩カニを持ち込んだほか、岸和田渡船で季節限定販売のイ貝を購入。
当日は中潮で19時頃の満潮で、夕マヅメのチヌの活性が上がるタイミングを狙ったが、前日からの強風が残り海況は荒れ気味で活性が悪い。
アタリがない時間が続いたものの、内向きのサビキ釣りで小アジを釣っていたジュニアが「チヌおるで」と「見えチヌ」の情報を送ってくれたことでわずかな希望を得て続行。
納竿間際の19時前にようやく、内向きで目印の落下速度が緩み、続いて竿先を抑え込むアタリをキャッチ。ここで鋭くアワセるとヒット。魚のパワフルな抵抗が続き焦ったものの、至極の一匹となった44cmのチヌを仕留めて面目躍如の釣行となった。
獲物は三枚おろしにして身を1晩寝かせ、翌日に絶品の刺身を味わった。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>
岸和田渡船