今年の福井県敦賀市名子のイカダは少し変だ。初夏のこの季節に各イカダで小型ながらクロダイが爆釣している。そこで7月7日の七夕の日に釣行したところ、30cmを頭にクロダイ21匹と数釣りを楽しむことができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光)
ハーバーツルガのイカダに渡る
午前6時にハーバーツルガの駐車場に到着。渡船の手続きを済ませて渡船場へ向かう。事務所と船着き場は道路で隔てられており、道路の下の地下道を渡って行く。
そして、船長にお願いして船着き場についているカラス貝を採らせてもらってからイカダに渡った。このことがいい結果を作ってくれた。
当日のタックルとエサ
持参したさしエサはオキアミとコーンと練りエ。まずはカラス貝のむき身を使ってモーニングの落とし込み。30分ほどしたが何の反応もなかったので、早々にダンゴ釣りに切り替えた。この時点で隣の釣り人はすでにクロダイ5匹。急いでタックルの準備を始めた。
当日のタックルはイカダザオ1.5mに下向きリール、ミチイトはナイロン2号、中通しオモリ0.3号、シモリ玉と極小のヨリモドシにハリスはフロロカーボンラインカーボン1.5号20cm。さしエサはオキアミから始めた。
ダンゴ釣りの釣り方
さしエサのオキアミは尾から腹に向かってハリを通し、ダンゴの中心に置き、追加のオキアミ10匹と一緒に追加のダンゴで包んで投入する。着底を確認したら、リールを少し巻いて穂先がお辞儀する程度にイトを張り、ダンゴバケツの上にサオを置く。これでしばらく手と気持ちに余裕ができ、穂先に出るダンゴアタリに集中できる。
ダンゴアタリの後、さしエサが抜けると穂先がフッと跳ね上がるので、手持ちで穂先を下げてアタリを待つ。最初のアタリはスルー、クッとくる本アタリをアワせるのだ。
アワセが決まると、クロダイの心地いい引きが伝わってくる。最初の引きでサイズを想像し、引きが強いときはスプールを逆回転させて楽しむ。今回はほとんど23cmなので、リールをスルスル巻いて数釣りを楽しんだ。
カラス貝のむき身で連続ヒット
クロダイに同じ釣法を続けると見抜かれてしまうため、ここでカラス貝のむき身を使った。するとまた連続ヒット。サイズは小型ながら、数種類の釣り方を試すことができた。
最終釣果はクロダイ21匹と口太グレ1匹。午後3時に納竿した。今年の敦賀は楽しい。飽きることなくヒットが続くので、今後がますます楽しみだ。
<週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光/TSURINEWS編>