バチ抜けメバル最盛の5月。この時期に釣っていて、とあることに気付いた。どうやらメバルが、海面にわいているバチのサイズとルアーのサイズとの細大を、あまり気にしていない様子なのだ。もしかして「目立たせてナンボ!?」と試してみた結果をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
派手なカラーにメバル連発
テストしてみた日は5月3日。GWの初日で、雲り満月大潮。バチの姿は少ない。見えるかどうかギリギリだが、下の画像に映ったごく小さな小さな、クルクルバチ未満のバチだ。
この日はLTシーバスのために、少し大きめのメバルバチ抜けルアーを持参していた。おそらくシーバスの活性が高いと踏んでいたので、派手派手系のカラーを多めに。ナチュラル系だとメバルになるのではないかという懸念もあった。結果、シーバスは無だったのだが。
それはいいとして、最初から1時間ばかり通したピンクの60mmバチ抜けルアーに、なんとメバルが10尾近く着いた。「もしかして、メバルに関しては、バチのサイズなんて気にしていないのでは?」と思ったのは、このときである。以前の経験からしても、そういう感覚があった。
大型ルアーでもヒット
以前、75mmのバチ抜けルアーに、25cmのメバルがついたことがある。
これも派手派手しい白のルアー。この日の潮周りや天候は覚えていないが、シーズン的に6月とバチ抜け最終時期で、そこまでメバルがバコンバコン食ってくる海ではない。それでもワームには反応しなかったメバルが、なぜかメバル用にしては大型の75mmに反応した。
大きいルアーを好むのは根魚の特徴?
以前、なじみの釣具店のスタッフさんに、「根魚は自分の身体の半分くらいのルアーまでラクラク食いついてくる」という話を聞いたことがある。確かに、自分の経験からしてもそんな感じだ。口のサイズがでかいのもあるし、単に貪婪な食性のせいもあるだろう。
プロのアングラーが回遊メバル相手に「90mmのプラグは全然でかくない」と言っていたこともあったっけ。もっともこれはメバルの視覚に対して、目立たせる意図の方が大きいだろうが。
バチのサイズに合わす必要なし
どういうわけか、クルクルバチ未満の仔バチ(もしかして孵化したばかりのやつ?)にルアーのサイズを合わせると、メバルの反応は鈍ることがある。あるいはサイズやカラーを似せるほどに、ルアーをじっと警戒して見るのかもしれない。ノリで食ってこなくなる。どんなルアーも、ナチュラルに近づけるほど魚が騙しにくくなる、という説もある。
特に今の大阪湾奥のようなメバルの活性が高い海では、あえてデカめ&派手なプラグで誘った方が釣果は上がるかもしれない。また、サイズも大型が出やすいという美点もある。