神奈川県箱根町にある芦ノ湖の陸っぱりが、そろそろ面白くなる時期に入った。トップシーズンは6月からだが、条件次第では5月からでも狙える。とくに雨中雨後の増水時や、それに伴う濁りが流入した際は魚が接岸傾向となり陸っぱり圏内になる。とくにこの時期の魚は腹パンが多く交じり、なかには尺半クラスも飛びだすのでスリリングな引きを楽しめるだろう。好天ではなく、できれば悪天候を狙って釣行してみてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース熊谷充)
芦ノ湖の概況
トラウト、ワカサギ、ブラックバスなどの舟釣りが主流の芦ノ湖だが、5月末~7月上旬はヘラの陸っぱりも十分通用するシーズンだ。とくに元箱根地区は多くの浮き桟橋があり、それらが魚の隠れみのになる。さらに今後は水中に藻も生え出すので、釣りづらさはあるも魚は着きやすい。
クリアレイクゆえの難しさはあるが朝夕、雨後の増水・濁りなどタイミングをつかんで釣行すれば、芦ノ湖独特の黒光りした良型地ベラとの強引を楽しめるだろう。
ポイント
観光・遊覧船桟橋を除き元箱根地区には8本の桟橋があり、箱根神社寄りから順に1、2番と数える。8番の裏には無料駐車場があり、ここから1番までは湖畔沿いの遊歩道利用で500m前後だ。
お勧めは1番と2番の間、2番の両サイド、そして2番3番の間にある流れ込み周辺。とくに流れ込みはこの時期の1級ポイント。魚影が確認できるなら真っ先に狙ってみたいが、水深が浅いので日中の晴天微風ではエサが丸見えになる。
騒々しい観光客からできるだけ遠ざかりたいなら8番周辺がお勧め。正面に富士山を望みながらの釣りが可能だ。喧騒は気にしないと言うのであれば、5番と7番のそれぞれ観光船桟橋寄りの角付近が面白い。大型船のスクリューによって周辺が深く掘れているので、陸っぱりでは最深部付近を狙える。ただし観光船航行時は釣りにならないほどの流れが発生する。
なお5~7番桟橋周辺の一部は護岸に水が溜まっている所がある。釣り台を置くことは可能だが、長靴が必要になるかもしれない。