播磨灘明石沖の青物は、8月初旬にツバスの群れが入り、秋も深まるとメジロ(イナダ)にハマチ(ワラサ)、80cmを超えるブリと言われる大物が釣れます。90cm、1m超と段階的にそのパワーは大きくなり、通常播磨灘で狙える大物釣りが旬を迎えます。潮の流れが速く、有数の釣り場の明石海峡西に「青物」釣り場が点在します。このシーズンは、神戸から播磨地方の多くの遊漁船やマイボートが釣りに訪れ、休日のその盛況さは、この釣りの面白さを物語っています。釣り方も、ジギング、サビキ仕掛け、そして小アジをエサとした泳がせ(のませ)釣りまで様々です。ここでは、マイボートや乗合船での「アジ泳がせ(のませ)釣り」の6つのポイントを紹介します!
ノマセ釣りの対象魚
通常、内海で1m超えを狙える魚は、ブリとサワラでしょう。
これら青物の引きは格別で、ブリも90cmを超えると引きは格段と強く、1m超だと30分近くもファイトする力持ちもいます。
そして、アジを食わせる釣り方の面白さと、パワフルな引きを一度味わうと「やみつき」間違いなしです!
こんな大型魚とのファイトを楽しめるノマセ釣り。6つの大事なポイントを解説していきます。
1.アジの活きの良さが大事!
エサのアジは、元気の良さが重要です。
遊漁船はイケスも大型で、また個人用イケスもあり心配いりませんが、マイボートの場合、イケスが小さいことと、航行時の強い海水循環でアジが弱る場合がありますので、カゴに入れるなど、その配慮が必要になります。
なんと言っても、このアジの頑張りが釣果に影響しますので、元気さを保つことが絶対条件です。
2.狙うタナは底から5m!
明石沖での青物の捕食帯は、基本的に底から5mです。よって、底を取って1m巻き上げ、このレンジにアジを泳がします。
10〜20mも登るカケアガリを狙いますので、オモリを引きずらないように常にこのレンジでアジを泳がせます。
ここが肝です。そして、アジに泳いで働いてもらうように時々サオ先を1mくらい上下させて、誘いをかけます。
3.アタリの種類はコレ!
アタリには様々なパターンがあります。
①:エサの小アジを丸呑みして、一気に走る、とても気持ちの良いアタリ。
②:グングン、コンコンと、小アジをくわえながら飲み込んでいくアタリ。アジを飲み込むと走ります。
③:コンとアタリが出るも、派手な動きもなく、モゾモゾと時間がかかるいやいや食っているようなアタリ。
大別すると、この3種類です。
①以外は、即座にアワセようとする気持ちをグッと耐えて下さい。むしろ、送り込みをして、確実に飲みこむまで待ってハリがかりをさせる、ほんの何秒かの我慢が必要です。