東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】

東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】

東京湾のイカ釣りで今の時期がハイシーズンとなるのがスミイカだ。釣ってもおもしろいし食べても抜群に美味しい!今回は実際の釣行の様子もまじえて、エギスミイカについて掘り下げていこう。

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川島久司

東京湾、相模湾をホームグラウンドとし旨い魚を求め旬の釣りを楽しむ。日本各地、海外遠征も行うマルチアングラー。海好きが講じサーフィンも得意とする。スポンサード:株)Duel、有)サニー商事、株)ボナンザ、Aiプラスカスタムロッド 他

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目次

エギスミイカ釣りの楽しさ

マルイカスッテゲーム、そしてアオリイカのティップランもそうだが、あたりを穂先で感じて掛ける釣りの楽しさが、このエギスミイカ釣りもある。

掛かったというより掛けたという攻めの釣りは本当にアングラーの心をときめかせる一瞬でもある。

スミイカはどんなイカ?

・コウイカ目コウイカ亜目コウイカ科コウイカ属コウイカ
・生息域:太平洋房総半島以南東シナ海南シナ海

釣りシーズンは10月~1月。通年狙えるが冬になると深場に落ちる。

好奇心が強い新子は乗りが良く数釣りを楽しめる。また、この時期の小型のスミイカは身が柔らかで甘い。

スミイカの釣り方

東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】エギングが今の主流とも言える

釣り方は大きく分けると3つ。

・シャコを使ったテンヤ釣りに
・中錘を使用したエギング
・胴突きのスッテに分かれる。

今回紹介するのは中錘を使用したエギングだ。タックルも手軽で、コツさえつかめばビギナーでも十分楽しめる釣りだ。

東京湾のオフショアでのスミイカエギングの歴史は若く、当初はアオリイカの中錘を使用したエギングをそのまま流用していた。

中錘10号にハリス4mの長い仕掛けで7~10秒を目安に定期的にシャクりを入れイカを乗せる。そんな釣りだったが、スミイカの習性から底中心を攻める釣り方へ変わってきた。

エギスミイカの釣り方

船宿により差はあるが、今面白い釣り方は感度の良いライトゲームロッドにシンカーを付けハリスを1.5mと短くし底すれすれに流し、竿先に前アタリを出してからガシッと掛ける釣法だ。

簡単に説明すると以下となる。

1.エギから海面に落とし、中錘を入れ海底まで落とす。
2.中錘が海底まで着いたら、底から1m基準で棚を切る。
3.15秒~20秒毎に鋭く30cm~50cm程のシャクリを入れる。

1~3の一連の動作の中でエギが底をトレースする時に前あたりが出ることが多いので、竿先に神経を集中し違和感を感じたらシュッと大きく合わせを入れる。

東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】竿先に集中!

アオリイカエギングのように底から少し上げた棚を意識てシャクリ続けるやり方に対し、この釣り方では船の流れで底中心にトレースする。

アタリの出方

竿先に出るあたりは千差万別。ポンッとはじくアタリやス~ッと抑え込むあたり、一気にギュッとしめこむアタリ。

このアタリを感じながらアワセを決めた時の、ガシっとしなる竿の重量感が何とも言えない。

潮と船の流れ方を把握しよう

この釣りのコツは、潮の流れ、そして風による船の流れを把握した上でのタナ取りだ。

仕掛け1.5mに対して底から1m上げればいいと言っても、全く船が流れない場合と、潮や船の流れが速くラインが斜めに入り込んでいる場合では話が変わってくる。底からラインを1m巻き上げたとしても、エギの場所は両者で大きく異なるだろう。

ラインが斜めに入っている場合、ラインを巻き上げる距離を1m以下にしてみよう。エギとオモリが平行に浮かんでいるイメージだ。

どんな状況でも、底ギリギリをエギがトレースしていくような釣り方を心がけることが重要だ。

乗る間をイカに与えよう

スミイカシャコテンヤ釣りをやっている方はお分かりだと思うが、シャクった後にテンヤを底で動かさずに”乗る間”を作ってあげないと、スミイカは乗って来ない。

東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】間を与えてやるのが重要だ。

エギの場合も同様だ。必要以上にシャクリを多く入れるのではなく”乗る間”を作って、スミイカに抱きついてもらおう。

エギの選択方法

東京湾エギスミイカ釣り初心者入門!底から1mをトレースせよ【解説】エギとライン

通常は澄み潮は緑・青、濁りはチャートやオレンジ。オールラウンドはピンクが良いと言われますが、東京湾はピンクとオレンジが比較的乗りが良い。

カラーだけでなく、釣れているスミイカのサイズが小型の時は小さめなエギが有効。イカの大きさに合わせた号数を考慮しよう。

その他に、最近では足が動くなど動きのあるエギも出てきている。そちらを使用してイカからのアプローチを増やしても良いかもしれない。

やり取りと取り込み

イカが掛かったらラインのテンションを緩めずにゆっくりと巻き上げよう。水面に中錘が来たら慌てずに中錘を持ちハリスを手繰りソーッと海面から船へ餌木をつかみ上げてくる。

この時イカの首根っこを反対側の手で摘まみ墨が出るのを防ぐ。そして尻が尖っている骨があるので船べりでコンッと潰してからバケツに入れる。

この時海水を入れると墨を出し続けるので水は入れないようにする。スミイカは大量に墨を吐くので取り込みの時は脅かさないようにそーっと取り込むことが大事だ。

使用する道具

あると便利なグッズなども紹介しておこう

竿は穂先が柔らかく感度の良いライトゲーム用ロッドがお勧めだ。基本手持ちの釣りになるので竿掛けのホルダーはあると便利だが、固定のロッドホルダーは必要ない。

あると便利なのが、墨が付いたエギの汚れを取る歯ブラシ。使い古した歯ブラシでも良いが、新品だと落ちやすいぞ。

あとは、スカリ。予め船宿のバケツにスカりをセットし釣れたイカを入れていきます。釣れた墨だらけのスミイカを最後に海水でじゃぶじゃぶと楽に洗浄できます。

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