今回取り上げるのは「船からのイサキ釣り」。アジ、サバと並んでポピュラーなターゲットにスポットを当ててみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・飛高宏佳)
明生丸で実釣
3月21日、福岡県宗像市・大島港の明生丸で沖ノ島沖のテンビン五目でイサキ狙いへ。
メンバーは4人(長坂一秀さん、岩倉隆司さん、白垣さん、私)だったが急に1人飛び入りがでて、それも香港の方(ダニエルさん)と言われ、釣りの指導をしてほしいとのこと。出港時間は午前5時。みなさんがそろったところで神湊港を出港となり私は船室で仮眠を取る。
まずはフエフキ系登場
エンジンがスローになったところで目が覚めると、そばには沖ノ島が見える。同船は探見丸(パーソナル魚探)システム対応で、船長が魚探で見ている魚影と同じものを私の探見丸でも見ることができる。
1投目を入れて仕掛けを海底まで落とす。探見丸を見ると海底は平らなので、仕掛けを海底からゆっくり上げるとサオ先が海面に突き刺さる引きがでた。途中でリールが止まりながらも、海面に上がって来たのは先バリに1kg級のアカイサキが掛かり、エダバリには900gのフエフキ系。
ダニエルさんも1投目からアタリがでた。サオを持ってアワせ、引きも良く上がってきたのはフエフキ系のダブルだ。
私はタナを15m上げてマダイを狙うとすぐにアタり、上がってきたのは800g級のマダイ。
1.5kg級クロ&35cm級イサキ
船は移動しながら釣っていく。ここにきて最初にアタリがでたのが長坂さんで、1.5kg級のクロを釣り上げた。
10時くらいに船長があわててタモを用意して白垣さんのところへ行き、海面に上がって来た魚をすくう。見ると5kg級のマダイで、腹パンで産卵間近の様子。チヌの場合は山桜が咲くころが産卵のピークになるがマダイも同じかな?
イサキもひと潮ごとに沖ノ島周辺の浅瀬の潮通しのいいところに集まりだしているようで、今回は30~35cm級が釣れた。
5kg級良型マダイも浮上
10時をすぎたころ船尾が騒がしくなり、見ると岩倉さんのサオが曲がっている。長坂さんがタモですくったのは、これも5kg級のマダイだ。白垣さんにも再び5kg級のマダイが釣れる。
私も仕掛けを入れてイトフケを取り、まきエサを振りだすとサオ先が「グン」と重くなるアタリ。仕掛けイトは5号で無理をすると切られるので、リールの巻き上げを調整。上がって来たのは5kg級のマダイだった。
今回大物のマダイは産卵が近いのか腹パンが多く、1kg前後では腹パンになっていない。釣果はイサキが1人平均16尾でクロ、マダイほか交じった。
イサキはこれから数釣りができ、マダイも産卵前の荒食いをするのでこれも期待でき、クロも当分は釣れ続くと思う。
<週刊つりニュース西部版APC・飛高宏佳/TSURINEWS編>