春から初夏にかけて、クロダイ釣りは乗っ込みと呼ばれる時期に突入します。いわゆるクロダイの産卵期で、深場にいたクロダイが続々と浅場へと回遊する一大イベントです。今回は、乗っ込み期のクロダイフカセ釣りにおける4つの「あるある」を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
乗っ込みクロダイ釣り
乗っ込みのクロダイは、早い場所では2月下旬ごろから乗っ込みの雰囲気が出始め、多くは3月ごろから5月にかけて本格化します。
数釣りと型狙いの両方が楽しめる時期でもあり、40cm以上の魚だけで、数を揃えるのも決してむずかしくありません。
周囲に群れがいれば、高確率で口を使ってくれることも多く、クロダイ釣りデビューにもオススメです。
乗っ込みクロダイはおいしい
乗っ込みのクロダイは、産卵に向けて積極的にエサを捕食するため、丸々と太り身の脂も乗っています。また、この時期にしか食べられない珍味の卵も人気です。
沖から入ってきた魚も増えて、おいしいクロダイが多くなりますが、キープし過ぎは禁物です。産卵を控えている魚も多いため、食べない分や卵を抱えてお腹が大きくなった魚は、適度にリリースするように心掛けましょう。
乗っ込み期間内の推移
何度か乗っ込みシーズンを経験してくると、クロダイの行動や釣れ方に、ある傾向が見えてきます。
乗っ込みの序盤は40cmクラスの魚が多く現れ、まきエサやダンゴに反応すると入れ食い状態になることも。
時間が進むごとに、一回り小さめの30cmクラスのオスの個体が多くなり、終盤になればいよいよ産卵がはじまります。
終盤は大物狙いも
クロダイが産卵モードに切り替わると、産卵に集中するため釣果は寂しくなりますが、数が少ない年無し級の大物を狙い撃ちできる場合も。30~40cmクラスの魚が産卵に集中している間に、一発大物を狙うのもおもしろいです。
このように、乗っ込みも開幕から終幕まで、少しずつ魚の行動や傾向が変化していきます。地域や年によって傾向にばらつきや差異はあるものの、数釣りから大物狙いまで満遍なく経験できるのも乗っ込み時期の魅力です。
ここからは、乗っ込みのクロダイ釣りでよく遭遇する「あるある」を紹介していきます。