春から初夏にかけて、クロダイ釣りは乗っ込みと呼ばれる時期に突入します。いわゆるクロダイの産卵期で、深場にいたクロダイが続々と浅場へと回遊する一大イベントです。今回は、乗っ込み期のクロダイフカセ釣りにおける4つの「あるある」を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
大釣りした翌日に魚が留守
運よくクロダイの群れがやってくると、あっという間にツ抜けを達成するほどの大釣りになることも。
翌日、同じ場所で竿を出してみると、不思議なことにまったく魚の気配がありません。前日の釣れっぷりが嘘のように静かで、魚の気配すら感じられないなんてことも。
クロダイが群れで回遊しているために、どうしても日ムラが大きくなりやすいのも乗っ込みの特徴です。
クロダイのお腹が驚くほど丸い
卵をたくさん抱えたクロダイは、非常に丸っこい外見になります。
普段のがっちりしたクロダイに見慣れていると、まるで膨らんだフグのようにも見えてしまいます。卵に加えて、釣り人のまきエサを食べていたりすると、泳ぐのも大変そうな丸さです。
持ち帰って卵を味わうのもオススメですが、お腹が大きく膨れた魚は適度にリリースしてあげましょう。
意外なタナまで浮いてくる?
クロダイ狙いといえば、底付近を狙うのが基本です。
ところが、乗っ込みシーズンのクロダイは、群れの魚同士でエサを競うように食べる状況が多発し、フカセ釣りやダンゴ釣りでは、エサに釣られて中層まで浮いてくることも。
仕掛けが底に到達するよりも、かなり早い段階でアタリが出るケースもあるので、底一辺倒ではなく、少し上のタナも探れるように仕掛けや釣り方を工夫すると数を伸ばせます。
綺麗な魚が多い
綺麗な魚が多いのも乗っ込みらしい特徴で、普段は沖にいる綺麗なクロダイが釣れやすい傾向があります。
美しい銀色で鉱石や天然石のようなアクセントが入った魚体は、居着きの個体とはまったく別物に見えます。ヒレや魚体の傷も少なく、ヒレピンと呼ばれるような美しいクロダイと出会えるのも乗っ込みシーズンの魅力です。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>