釣りが上手い人は恋愛上手である。これは筆者の持論だが本当にそう思う。失礼ながらブラックバスやシーバスを女性、または男性と例えると、あながち共通のテクニックや似通ったところがないとはいえないのではないだろうか?そこで今回は「釣りと恋愛」について、本来の釣りから破綻しない程度に書いてみたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
釣りと恋愛の共通点
始めにも書いたが、釣りと恋愛については共通点が多い。こじつけのようにも思えるがそうではないと筆者は考える。例えば、シーバス釣りなどにも「ほっとけメソッド」なるものがある。春先のハクパターンなどで使う。ヘタにルアーを動かして不自然な動きになるよりは、流されてくる自然なエサを演出するのだ。
要するにルアーを投げて放っておく釣り方だが、意外にもこれが効く時がある。恋愛もそうだ、下手にかまって墓穴を掘るより、放っておいて自然の成り行きにまかせる方が相手の興味を引く場合もある。これがまさにほっとけメソッドだ。
このように探って行くと、恋愛と釣りには共通点が多い。そして釣り人はナチュラルな恋愛が上手い……かもしれないのだ。
釣り人はナイスガイが多い
そもそも釣り人はモテると筆者は考えている。「筆者はどうか?」については、ほっとけメソッドでお願いしたい。釣りをしていると分かるが、まず釣り人は優しい人が多い。魚にも人にもだ。昨今ではそうでない人もいるようだが、優しいというよりはナイスガイが多いと感じる。
筆者はよくシーバスフィッシングに行くが、後から来たアングラーは必ず挨拶をしてくれるし、「横で投げていいですか?」などとコミニュケーションをちゃんと取ってくれる。
中には帰る時に、「先に帰ります」や、後ろを通る時も、「後ろ失礼致します」などと声を掛けてくれる人もいる。見知らぬ間柄だが実にナイスガイが多いと感じる。ルアーフィッシングなどでは安全面などを考えると当たり前の行動かもしれないが、もちろん全員がそうではない。
釣り人は優しい
また、キャッチアンドリリースが主なシーバスフィッシングだが、皆さんこれでもかというくらい優しくリリースしているし、逃さない方はきちんと血抜きをして持ち帰る。
近年増えたクロダイなどは持ち帰る人も多いようだが、エイやマルタなどの嫌われやすいゲストでも魚を雑に扱う人は少ないと感じる。やはり釣り人は優しさでできているのだ。
ルールとマナー
そしてもう一つ、忘れはならない共通点がある。それはやはり、ルールとマナーだろう。釣りでも恋愛でもこれはとても重要だ。「何をやってもいい」などという自分よがりな考えではモテないし、釣れない。どちらも決められたハッキリしたキマリがあるわけではないが、やはり常識なるものは存在する。
こう考えてはどうだろう?釣り場を恋愛対象と例えると、釣り場を汚す行為は、自分の好きな相手を汚す行為だと。ゴミを捨て、どんどん釣り場が汚れて行く姿を放っておけるだろうか?魚が生き物である以上、釣り場も生き物だと考えられないだろうか?釣りも恋愛も楽しく、優しく、がセオリーではないだろうか?
釣りはモテる趣味だ。人に、魚に、地球に、優しい釣り人でありたい。筆者がモテるかは置いておいて、皆がそうありたいと願う。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>