3月17日、愛知県・知多半島の複数の堤防をサビキ釣りで調査してきた。狙いはアジやコノシロなどの回遊魚と塩焼きでおいしいウミタナゴ。どの釣り場も順調に水温が上昇しており、本命ウミタナゴや根魚などの顔を見ることができた釣行の模様をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤洋輔)
豊浜釣り桟橋でサビキ釣り
3月17日、午後3時に釣友と愛知県・南知多町豊浜で待ち合わせた。潮は若潮の下げ。日没の午後6時を目安に釣る。狙いはアジやコノシロなどの回遊魚と塩焼きでおいしいウミタナゴだ。
午後3時に豊浜釣り桟橋に到着。外気温は15度、ほぼ風はなく、とても過ごしやすい。釣り人は20人ほどで、桟橋手前の沖側に釣り座を構えて早速準備を始める。
当日のタックルとエサ
タックルは2本用意する。回遊魚を狙うタックルとウミタナゴを狙うライトタックルだ。エサはサビキはシロメ(カタクチイワシの稚魚)で、下カゴにはチューブアミエビを入れる。トリックサビキは、ゴールドイソメでウミタナゴを狙う。
まずはシロメを解凍するために海水をくむ。海水温をチェックすると12.5度。前週に比べて2度ほど上昇している。仕掛けの用意が終わったころにシロメが使えるくらい解凍できた。シロメはカタクチイワシの稚魚で、自然解凍することで形を維持できる。
次に三脚、スピード付け器をセットして少量のシロメを入れる。ママカリサビキ4号にシロメを通し、下カゴにはチューブアミエビを入れる。仕掛けを落とす際は、スピニングリールのハンドルを逆回転させてゆっくり投入する。こうすることでハリに付けたエサが取れにくくなる。
もう一本はトリックサビキにゴールドイソメをカットして付けていく。本来トリックサビキは回遊魚を狙う仕掛けだが、ウミタナゴやカワハギなどのエサ取りがうまい魚にとても有効だ。下オモリは5号。
本命ウミタナゴが登場
海面には多くのボラの姿があり、スナメリや海鵜が追いかけている。だが情報によるとボラの群れの下にアジやコノシロの回遊があるようなので、しばらく待ってみた。
まずアタリがあったのはウミタナゴ狙いのライトタックル。サオに付けた鈴が鳴っているが掛かってはいない。カワハギのようにつつくようなアタリだ。しばらく待つとたたくようなアタリがあり、アワせると15cmのウミタナゴが釣れた。小さいがよく引く。観賞用の水槽に入れてみた。
メバルとカサゴもヒット
そして午後5時のチャイムと同時にサビキタックルにアタリが。これはアジかと慎重に上げてくるとメバル。こちらもリリースサイズの約10cm。6時には約10cmのカサゴもヒットした。
日没後も粘ったが、回遊魚の釣果は得られず納竿となった。しかし、1週間でこれほど水温が上がっていたのは驚きだ。適水温までは、あと2週間ほどだろうか。