季節は春。春アジングの季節です!今回は、「春アジングの特徴」について解説していきます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター ヨウスケ)
春アジングの特徴
「最高にライトでシンプル。だからこそ奥深い。」と表現されるアジングは、ゲーム性の高さから大人気のライトゲームです。エリアやポイントによっては、一年中楽しむことができますが、やはり季節によって効果的な釣り方は異なります。
冬アジングと春アジングの違い
まずは、冬のアジングと春のアジングの特徴を比べてみましょう。
冬のアジング
冬のアジングは、そもそもオフシーズンと考えられがちです。それは、水温の低下にともなってアジの適水温ではなくなるためです。また、アジのエサ自体もポイントから離れていってしまうため、ポイント選びが大変重要となります。
春アジング
一方、春アジングと呼ばれる時期は、一般的には3月から5月までのことです(産卵期は1~5月)。水温の上昇とともに、アジが堤防などのポイントに戻ってくるため、手軽にサビキやアジングで数釣りを楽しむことが可能です。
荒食いと食い渋り
そして、春アジングの特徴のひとつとして、アジの産卵が絡むため1シーズン中に「荒食いと食い渋り」といった食性の変化を起こすことでしょう。
つまりは、ガツガツと面白いようにアジがヒットする期間と、「あれっ?数週間前はたくさん釣れたのに・・」「同じようにやっているのにバラしてばかり・・」といった状況になりやすいシーズンでもあります。
なぜ春は荒食いや食い渋りが起きる?
では、なぜ「荒食い」と「食い渋り」が起こるのでしょう。
産卵前
産卵前には、体力を蓄えるために小魚やゴカイなど、比較的大きなエサもガツガツと勢いよく捕食する「荒食い」と呼ばれる期間があり、アジがルアーを襲う「コンッ!」や「コツ!」といったハッキリとしたアタリを手元に感じることができます。
産卵後
一方、産卵後はアジが体力回復のためにエサを捕食するのですが、産卵で体力を使い切ったアジは勢いよくエサを追いかけることは少なくなります。
春の水温上昇の時期に重なることが多いため、水温の上昇によって、しだいにアミ(オキアミなどのプランクトン)が多く発生するので、アジからすると手軽に捕食できるアミを好んで食べることが多くなるのです。よって、春はアミパターンが多くなります。
上図は筆者が考える、春の産卵前後の食性の変化を表した図です。もちろん、地域やポイントで異なりますので、あくまで参考程度にお考えください。
エキスパートは水温にも注目
水温の上昇とアジの産卵が、春アジングのポイントであることがおわかりいただけましたか。
西日本では1~5月ころにアジの産卵が行われ、九州から北上するにつれてアジの産卵時期は遅くなっていきます。
アジングエキスパートの中には海水温に注目して釣りにいくか決めている方もいるとかいないとか。
しかし、季節や水温は参考にはなるものの、実際には荒食いをしているか?産卵後かなどを見極めることは難しいでしょう。
やはり、相手は自然!実釣しながらアジの反応を確かめながら工夫して攻略することが大切でしょう。先日の釣行では春アジングの特徴を押さえながら、ちょっと工夫することによって20~25cmサイズのアジを20匹以上キャッチできました。
<ヨウスケ/TSURINEWSライター>