渓流釣りを始めてみたものの、どの川に入ってどのような場所で釣ればいいのか。渓流釣り師にとって最重要とも言えるポイントの選定は、できる限り慎重に行いたい。最初の1匹目を釣るために知るべきこととして、今回は「場所(ポイント)の選び方」について解説していこうと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
大半の河川は漁協が管理
アマゴやヤマメ、イワナが釣れる河川は、ほぼ必ず「管轄の漁協」というものが存在する。渓流釣りを楽しむためには、その漁協の遊漁券を購入して釣りをするのだが、漁協は釣り人が楽しめるように「成魚・稚魚・発眼卵放流」を積極的に行っているほか、河川清掃・テグス張りなどの管理を行ってくれている。
最初にやるべきは、訪れたい河川を管理する漁協のHPを確認し、釣具店などで遊漁券を用意することだ。遊漁券を購入し、流域のマップを入手・確認したら、次のステップへ進もう。
放流場所を見極めよう
魚がいない場所でイトを垂らしても、当然魚は釣れない。そこで、各漁協がHP等で公開している「放流場所・放流量」の情報を頭に叩きこもう。ここでは、「放流情報」の見方を解説していく。
成魚放流
1匹目に最も近い道は、間違いなく成魚放流。可能なら、事前に放流場所や放流時間を漁協に確認しておけば、より確実だ。放流場所はアングラーでごった返すので、くれぐれもマナーに注意しよう。
稚魚放流
大抵初夏と秋頃に行われているのが、渓魚の稚魚放流。アマゴの場合2年で15~20cm程になるので、この頃から釣りの対象となる。解禁直後の3~4月に対象となるのは、前々年の夏~秋頃稚魚放流された個体なので、その頃の放流量に注目するといい。もし小さい個体が釣れてしまった場合は、できるだけ魚体に触れないようにしつつ、即リリースしてあげよう。
発眼卵放流
私が通う兵庫県・揖保川で積極的に行われているのが、眼が見えるようになるまで卵を育て、それを放流する「発眼卵放流」と呼ばれるもの。こちらが定期的に行われている河川は魚影が濃くなる傾向にあるので、要注目だ。