YouTubeやInstgramでトラウトフィッシング関連の動画や投稿を見ていると、様々なオシャレなランディングネットが登場します。今回は、代表的な「クレモナ糸」と「ラバー」で作られたランディングネットについて、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
渓流釣りのランディングネット
YouTubeやInstgramでトラウトフィッシング関連の動画や投稿を見ていると様々なランディングネットが使われているのを目にしますが、かなりの確率でクレモナ糸で編まれたランディングネットを見かけます。
鮮やかな色の糸で編まれたネットと銘木フレームで作られたランディングネットはとても美しくその出立ちはまさに工芸品です。
そんななか、デメリットの周知されてきて別の選択肢としてのラバーネットを使用するアングラーも増えていると感じます。私もその一人です。
キャッチアンドリリースの心得
ランディングネットに限らず、Instagramなどで魚の扱いが「ちょっとそれは」と感じる投稿を見かけることがあります(特にトラウトを「バス持ち」するのは本当にやめていただきたいです)。
以前、少しの期間だけクレモナ糸のネットを使用していた時期に苦い経験があります。尻別川某所でニジマスをキャッチした際にベリーフックがネットに絡み抜けなくなり、テールフックは魚に刺さったままそのニジマスは暴れ回り、徐々にその目は生気を失い最後にはぐったり。リリースしても緩い流れにも抗えず腹を水面に向ける状態になってしまいました。浅瀬でエラに水を通し蘇生を試みるもそのニジマスが復活することはありませんでした。
結局、そのニジマスはその日の夕食のおかずになりましたがその次の日にはそのネットを手放し重いラバーネットに替えて今に至ります。筆者は釣りという行為は魚にダメージを与えてしまう側面があり、せめてそのダメージを抑えることも考えるべきだと常に自分に言い聞かせながら釣りをしています。リリース前提の釣りなら尚更です。
クレモナ糸ネットのメリット&デメリット
美しくクオリティの高い銘木、手間のかかった手編みのクレモナ糸ネットで作られたランディングネットはまさに工芸品で所有欲も満たすアイテムです。またラバーネットと比べ軽いので、持ち運びの負担を減らせる点は大きいです。ラバーネットと違いネット部分がかさばりにくいので魚の写真を撮るときに”映え”やすいのもメリットといえるでしょう。
デメリット
クレモナ糸ネットの弊害はまずフックに絡みやすい点です。最悪のケースとして魚をすくった際にかかっていない方のフックが絡まり、魚は暴れ消耗し結果的にダメージを上乗せしてしまうこともあります。
特にイワナは暴れまくることがあるので注意が必要です。加えてクレモナ糸は魚の体表のぬめりやウロコを剥がしてしまうことがあるほか、網目が大きいため魚のヒレを裂いてしまうケースもあります。ラ
ンディングネットはよく額縁に例えられますが「インスタ映え」とやらを求めた結果、美しい額縁に縁取られたボロボロのヒレのニジマスやぐったりしたイワナを見るのは気分の良いものではありません。