今シーズン天竜川ルアーフライ専用区でニジマスの放流が行われるのも残りあとわずか。直近では2月3日金曜日に放流が行われた。土日は釣り場が混むだろうということで、2月8日水曜日に出かけることに。さて幸運の女神は微笑むのか。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)
天竜川ルアーフライ専用区
天竜川ルアーフライ専用区のこの日の天気予報は晴れ。昼間には暖かくなるらしい。風はやや強く吹きそうだが、いつも風が緩むタイミングはある。風が強いとき、弱いときで使えるルアーが変わってくる。魚の活性とそのタイミングでチャンスが訪れることが多い。
今回狙うポイントは天竜川ルアーフライ専用区の上流部のC&R区間だ。
魚のサイズが大きい
天竜川の魅力は何と言っても釣れる魚のサイズが大きいこと。60cmオーバーは当たり前。70cmを超える大物が釣れることもある。私の自己ベストは74cmだ。
ただし簡単に釣れるわけではない。実際この日もボウズで釣り場を後にした釣り人の方が多い。私の釣り方が少しでも皆さんの参考になれば嬉しい。
当日の状況とタックル
8時頃に到着して川を見下ろすと、私が入りたかったポイントではすでに2人のフライマンがロッドを振っている。この時点で対岸に釣り人は1人しかいなかったので、対岸へ移動することに。大きな魚がライズしているのが見えた。さあ釣るぞ。
当日の私のタックルは、1本がトラウトワンSP70Lにリールはヴァンフォード2500S、ラインはPEライン0.3号にリーダーはフロロカーボンラインの1.2号。
もう1本はレイズオルタRZA61-TにリールはヴァンフォードC2000SHG、ラインはPEライン0.2号にリーダーはフロロカーボンラインの1号。この2本を使用するルアーによって使い分けている。
63cmニジマス顔見せ
川に下りると準備をして釣り始める。私の下流にルアーマンが1人。私の立ち位置からは広くポイントを攻めることができる。まずは1mほど潜るマイティーペッパー50で探っていくが、反応は全くない。もう少し深く潜らせた方がいいかと思い、リッジMD45を投げてみる。いい感じだ。時折ボトムの岩にタッチするくらいでゆっくりと流れを横切らせることができる。
そして9時少し前に最初のヒット!いいサイズだ。ばらすまいと慎重にやり取りをしてキャッチ。63cm。満足の1匹だ。次のヒットは11時前。ヒットルアーはまたもリッジmd。キャッチしたのは54cm。
小さいルアーで連発
お昼が近づいてきた頃、水温の上昇に伴ってユスリカのハッチが増えてきた。そしてニジマスたちが頻繁にライズする。ライズする魚は大型ばかりなのでその迫力はすごい。この状況なら中層を小さめのルアーで狙えば釣れそうな気がして、ルアーをマイティーペッパー35spにチェンジ。
すると12時前に65cm、13時前に62cmと2匹を追加することに成功。いい調子だ。ところがその後は不調。
風が強く吹いて小さいルアーを使いにくいということもあるが、お昼前から釣り人が次々にやって来て、魚がスレきってしまったのも原因だろう。ルアーやフライを見慣れてしまった魚はなかなか食ってくれない。そして多くの釣り人は釣果を上げられずに帰っていった。
フェザージグで63cm追加
夕マヅメになると釣り人の数は減り、ついには対岸に1人、こちら側には私だけの2人に。ライズは続いている。さっきまで私の下流で釣っていたルアーマンの立ち位置からなら5mも投げればライズに届く。すぐに移動だ。
ライズを狙ってみる。ライズしている奴に食わせるためにチョイスしたのは小型のフェザージグ。ここからなら届く。そして結果はすぐに出た。フワフワフワっと誘った後のフォールでラインが跳ねた!よしっと合わせてフッキング成功。
しかしここからがたいへん。食わせることだけを考えて選んだフェザージグは掛かり優先の細軸フック。無理をすればフックが折れたり伸びたりする可能性が高い。その心配をしながらのやり取り。時間から考えてこの日最後の魚。どうしても獲りたい。魚がダッシュするたびに冷や冷やしながらこらえ、ついにキャッチ。63cm。やったー!