大原の鈴栄丸にて良型キンメが爆釣との情報を入手。電話で確認すると「キンメがメヌケより先に喰っちゃう」とのこと。当日は、予想通りメヌケは釣れなかったものの、良型キンメ23匹を確保した釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
大原沖の深場釣り
ポイントは大原港の東に位置する「片貝海溝」。行程は約2時間半を要します。鈴栄丸では基本、深場釣り、イコール「メヌケ釣り」を看板に掲げているからなのか、電話で状況確認すると「メヌケのポイントなのだけど、先にキンメが食っちゃう」と、「キンメを厄介者扱い」ともとれる返答。
しかし、HPの釣果情報を確認すると、その厄介者は良型ばかり。「いやいや、良型キンメが釣れるなら全く問題ないから」ということで、友人を誘って出かけてみることに。
タックル&仕掛け
竿はオモリ500号が背負える深場竿、リールはコマンド8番にPEライン12号1000m巻いたものを持参。因みにこの日は、ミヤマエコマンド3人、ダイワシーボーグ1200MJ3人。
キンメとメヌケの両方やる場合は、タックルについては、しっかりオモリが底を叩けるよう、「メヌケ仕様の硬め」がおすすめ。
仕掛け
逆に仕掛けについては、取りこぼしなくキンメを掛けられるよう、「やや小さめのキンメ仕様」がおすすめ。筆者はこの日、針はネムリムツ20号、幹糸26号、ハリス16号、タコベイトなしの10本針にて挑むことにしました。
また、アブラボウズが釣れている時は、一番下の針のみ、太めのハリスにネムリムツ28号前後+タコベイト付きにすると、いいことがあるかもしれません。
第一投はスカ
2時間半の工程を経て、ポイントに到着。時刻は6時を少し過ぎていたのですが、辺りはまだ真っ暗。うねりもそこそこある中、第1投となりました。水深は390m。潮の流れこそ緩かったものの、仕掛け投入後、まだ暗いということで糸の出方が分からず、底立ちを取ることに大苦戦。
ようやく糸が張った時は、既にキンメの群れが過ぎ去ってしまったのか、船長から巻き上げの指示が出ていました。結果はゼロ。しかし、エサは3か所取られていたので、(船長の回収の指示まで)待ったこと、プラスうねりと硬い竿の影響で外れてしまったと思われます。
2投目からキンメダイ連発!
「群れは濃く、アタリがあった瞬間にほぼすべての針に掛かる」と想定し、2投目はアタリがあったら早めに巻き上げる作戦に。すると、着底後底立ちを取っている最中から竿先に反応。あっという間に硬いメヌケ竿が派手に叩かれます。一応1分待ち、船長に巻き上げる旨伝え、電動リールのスイッチオン。すると、赤い魚が4匹見えてきました。
1匹取り込みの最中に、船縁にあたって外れてしまうも、タモを持って構えてくれていたお隣さんにすくってもらい、無事回収に成功。キンメはメヌケと違って口がやわらかく、浮袋も膨れないため、水面で外れると泳ぎ去ってしまうので、取り込みは慎重にやらなくてはいけません。
続く3投目で7匹、4投目で6匹。アタッてからちょっと待ってみた5投目で2匹。全てキロ前後サイズとあって、この時点で既に大漁です!
ラストはちょっと深いポイントへ
「最後になります、ちょっと深い所でやってみます」と船長。常連さんは針にタコベイトをつけはじめました。筆者もここは少し変化させてみようと思い、エサをイカからカツオのハラモに変更。水深は440m。着底後すぐにアタリ発生、とはいかず、5分位経ってからようやく竿先が叩かれます。
最後ということで、船長の合図まで待って巻き上げ。水深の半分くらいで派手に叩かれたので「ひょっとしたらメヌケかな」なんて思うも、キンメ4匹でした。とはいえ、最後の4匹は全て40cmオーバー。
メヌケを期待した同行者もこの流しで良型3匹。「なんだ、またキンメか」と、何とも贅沢なセリフを言い放っていました。因みにタコベイトを付けて挑んだ常連さんはメダイ祭り。ご参考まで。