釣り人のなかには、釣った魚を美味しく食べる事を目的としてる人は多いでしょう。せっかく釣ることが出来た魚ですので、鮮度を保ったまま持ち帰りたいものです。ここでは釣った魚の持ち帰り方と、魚の締め方、下処理方法などをご紹介します。
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魚の大きさ別の締め方
魚の締め方のイメージは掴めたと思います。ではどの魚も同じ方法で良いのでしょうか?ここでは大きさ別の締め方や魚種ごとの締め方を紹介します。
氷締め
塩氷の中に釣った魚を投入して締めますが、この方法では血抜きをしなくても味に大きな影響がない小型の魚がおすすめです。魚種としては、アジ・イワシ・サヨリなど。
サバ折り
釣り上げた魚のエラ部分に指を入れて、背びれ方向にポキッっと折り曲げて締めます。締めると同時に血抜きもできる簡易的な方法で、主に小~中型青物のサバ・ヤズやカツオなどに用います。
活け締め
30cmを超える大きな魚は前述した脳締めから神経締めまでの方法で締めると良いでしょう。もちろん余裕があれば小さい魚もこの方法でしっかりと処理すると、美味しく食べられます。
魚によっては内臓を取って持ち帰る
魚は内臓から痛んでいくといわれるように、魚を釣ったらなるべく早く内臓処理を行ったほうがよいです。なかでも次のような魚は釣れたらすぐに内臓を取ったほうが美味しく食べられます。
カワハギ
フグにも取って代わるといわれるほど美味しい魚ですが、消化能力が強い為なのか釣った後2時間ぐらいすると強烈な臭いを内蔵から発します。そして5~6時間経過するとお腹あたりが茶褐色に変色するので早めに処理しましょう。美味しい肝もすぐに取り出しておくほうが臭みが軽減します。
青物
青物は足が早いので鮮度が大切だと聞いたことがあると思います。昔からのいわれの通り早く血抜きと内臓処理をしないと身が独特の生臭いにおいになってしまいます。また、内臓をすぐに取ることでアニサキスが身に移るのも抑制できます。
磯魚
メジナやニザダイ、イスズミなど磯魚は独特の香りがあることが多く、魚によっては釣り人から嫌われるほどの強烈な磯臭さを発します。しかしながらイスズミやニザダイなど生きた状態で手早く内臓処理することで美味しく食べられる魚もいます。
内臓を取るなら氷水はNG
内臓を処理した魚はきれいに洗ってから袋に入れて冷やしましょう。直接氷水に漬け込むと冷やしすぎることになり、前途した氷焼けにもなります。そして浸透圧の影響で魚の旨味成分まで出てしまう恐れがあるので気を付けましょう。