冬の投げ釣りで18cmキスをキャッチ【和歌山】 厳寒期は取り込みにも細心の注意を

冬の投げ釣りで18cmキスをキャッチ【和歌山】 厳寒期は取り込みにも細心の注意を

キスといえば夏のイメージの強い魚だが、ポイントを選べば真冬のこの時期でも狙って釣れる。今回は1月4日の紀ノ川河口大橋周辺と9日の印南港の釣行記を、冬キス攻略ワンポイントとともに紹介する。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)

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牧野博

初めて投げ竿を持ったのはもう50年近く前、関東で就職してからクラブに入会し、投げ釣りの面白さに魅了されました。根掛かりの多い砂地の磯場や河口内でわざわざ引き釣りをするという特異な習性があるほか、秋にはヘラ竿を持って汽水域を徘徊することもあるようです。

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印南港でキス釣り

1月9日は、午後2時ごろから久々に印南港で投げた。外側の白灯から延びる長い波止は中心部の深場を狙えるのでここに入りたかったが、工事中のため一番湾奥の波止から投げる。

ポツポツではあるがキスの反応が見られるが、なかなかハリ掛かりせずに難しい。それでも2~3色の近場でキスを拾っていく。一度、船の航行がないのを確認してから湾の中心部に向けて投げ、4~5色ゾーンを探ると、シャープな魚信が得られた。少し道糸のテンションを緩め気味にして2度目の魚信が出たので、超スローでリーリングすると、18cmの落ちギスサイズのキスがきた。

9日の釣果

この日は約3時間の実釣でキス18cmまでを5匹。季節風が比較的弱かったので釣りやすかった。しかし年末から年始にかけての寒波で、魚の活性はやはり低下ぎみである。

冬の投げ釣りで18cmキスをキャッチ【和歌山】 厳寒期は取り込みにも細心の注意を印南港の釣果(提供:TSURINEWSライター牧野博)

今後の展望

2月上旬にかけても暖かい日が続いた後は、チャンスである。ここ十年ほどの間であるが、風裏になる紀ノ川河口で、2月に遠投でまとまった釣果情報を得た年もある。また、自身の経験では、冬場に南風が吹いて天気が崩れ、その荒れがおさまった時に印南港ではキスの活性が上がるのを確認している。いずれにしても天候と水温の経過をにらみながらの釣行が必要だ。強い寒波が来た直後は、いくら天候が回復して穏やかでも、ピタリと食いが止まる。

また、遠浅の砂浜でも冬場の水温が高い場所なら、狙えないことはない。その場合には近くに岩礁や深場がある場所を狙う方が確率が高まる。さらに、早朝よりも水温が上がりやすい午後から夕方にかけての方がキスが動く可能性が高い。また、低水温期に、特に砂浜海岸で狙うときは、遠投力があればより余裕をもって狙えるが、硬調の竿をうまく使いこなすには、ある程度のキャスティング練習や、慣れも必要である。

冬ギス攻略ワンポイント

これはよく言われていることであるが、活性が下がっている時は、盛期よりもやや小さめのハリで食い込みをよくしたり、さびくスピードを遅くしたり、ときどき止めてみるのも有効な誘いになる。

釣れたキスのハリ掛かりの状態を見ると、小バリでも?み込まずに口の周りに掛かっていることがほとんどなので、取り込みのリーリングは、根の少ない場所なら、ぐっとスローにする方がいい。

交通

紀ノ川河口へは、自家用車なら第2阪和国道を大谷ランプで降り、紀ノ川右岸上の県道をまっすぐ。電車利用の場合は、JR和歌山駅または南海和歌山市駅からタクシーが便利。

印南港へは、自家用車なら、阪和道印南インターから約5分。電車利用の場合は、JR紀勢線印南駅から約20分。

<牧野博/TSURINEWSライター>

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印南港