ルアーでニジマスを釣り上げるエリアトラウト。メインルアーとして使われる「スプーン」は、使う状況によって釣果が大きくかわる奥の深いルアーです。今回は、エリアトラウトを始めたい方に向けて、揃えておくべきスプーンの種類について解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤田浩平)
スプーンは最低何枚持っていくべき?
スプーンの世界は奥が深く、同じ重さでもメーカーが違うと泳ぎ方が異なるため、できるだけ多くの枚数を揃えておく方がいいです。しかしそれだとお金がかかりすぎてしまうので、最低限揃えておくべきスプーンの枚数を状況別にまとめました。
3時間釣行の場合
短時間釣行の場合は、最低20枚揃えておくのがおすすめです。釣果を上げるなら当たったルアーはとことん使い倒してください。時間が短い分、早いルアーローテーションで素早く当たりルアーを見つけることが釣果アップの鍵となります。
低活性時よりも高活性時にフォーカス
・1.8~2.0g放流直後5枚
オレキン、赤金、金、白金、黒金
・1.6~1.8g明滅カラー、派手なカラー5枚
オレ黒、黄黒、蛍光ピンク、黒、青銀
・1.2g~1.5g中活性用カラー5枚
ピンク、からし、青銀、白銀、緑系1枚ずつ
・0.8~1.0g低活性用地味カラー5枚
ブラウン、オリーブ、ベージュ、青銀、グレー1枚ずつ
6時間釣行の場合
6時間釣行の場合は、最低30枚揃えておくのがおすすめ。長時間釣りをするので、必ず当たりが渋い時間が訪れます。魚がスレたときに効果的な軽いスプーンを追加しておきましょう。
マイクロスプーンを追加して低活性の時間帯を凌ぐ
・1.8~2.0g放流直後5枚
オレキン、赤金、金、白金、黒金
・1.6~1.8g明滅カラー、派手なカラー5枚
オレ黒、黄黒、派手なピンク、黒、青銀
・1.2g~1.5g中活性用カラー5枚
ピンク、からし、青銀、白銀、緑系1枚ずつ
・0.8~1.0g低活性用地味カラー10枚
ピンク、からし、白銀、緑系、モカブラウン(目立たない白と茶の明滅)、ブラウン、オリーブ、ベージュ、青銀、グレー1枚ずつ
・0.5~0.6g末期用地味カラー5枚
ブラウン、オリーブ、ベージュ、グレー1枚ずつ
1日釣行の場合
1日釣行の場合は、プラグなども織り交ぜるのが理想的ではありますが、スプーンだけで縛るなら最低40枚は欲しいところです。
低活性時を凌ぐためにマイクロスプーンの種類をさらに厚くしてみましょう。
レギュレーションで許されている場合は、豆スプーンを導入し、リフト&フォールで縦の動きで釣りをするのも有効です。
横と縦の動きの両方を試してみる
・1.8~2.0g放流直後5枚
オレキン、赤金、金、白金、黒金
・1.6~1.8g明滅カラー、派手なカラー5枚
オレ黒、黄黒、派手なピンク、黒、青銀
・1.2g~1.5g中活性用カラー5枚
ピンク、からし、青銀、白銀、緑系1枚ずつ
・0.8~1.0g低活性用地味カラー10枚
ピンク、からし、白銀、緑系、モカブラウン(目立たない白と茶の明滅)、ブラウン、オリーブ、ベージュ、青銀、グレー1枚ずつ
・0.5~0.6g地味カラー10枚
ブラウン、オリーブ、ベージュ、グレー、ペレットカラー1枚ずつ
・0.4g地味カラー5枚
ブラウン、オリーブ、ベージュ、グレー、ペレットカラー1枚ずつ
・0.4g豆スプーン5枚
蛍光ピンク、オレンジ、グロー、ブラウン、ペレットカラー
最適なスプーンは釣り場によって異なる
上記の例は、毎日放流がある場合のスプーン構成です。放流のない管理釣り場の場合は、動きの速いスプーンは見切られてしまうので、0.9g以下のマイクロスプーンをメインに使います。横の動きに反応がないときは、0.4g程度の軽いスプーンをフォールさせて縦の動きで誘うことも効果的です。
スプーンを揃えてエリアトラウトを楽しもう
エリアトラウトは、その日のコンディションにマッチしたルアーをいかに早く見つけるかが釣果に大きく左右します。まずは必要なスプーンを最低限揃えて、エリアトラウトの奥深さを味わってみてください。
<藤田浩平/TSURINEWSライター>