11月6日(日)、山梨県の西湖を訪れた。同湖は富士五湖のなかで2番目に小さな湖。春と秋はヒメマスとワカサギ、夏はブラックバスとヘラブナの釣り場で、絶滅したとされていた秋田県田沢湖の固有種であるクニマスが生息していることが2010年に確認されたことでも有名。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・藤崎信也)
ヒメマス釣りからスタート
東岸のボート店から定刻に出舟。まずは、ヒメマスを狙う。魚探に反応のあった初音沖のブイにボートを係留。
竿はキス竿3本を使用、仕掛けはセイゴバリ5号の5本仕掛けに、オモリ20号。エサは紅サシ2尾の房掛けとした。
反応のあったタナ20mを中心に18m、20m、22mに仕掛けを下ろす。すると、18mに下ろした竿に食い上げた反応。軽くアワセを入れて追い食いを待って巻き上げると、18cm級ヒメマスが2尾。タナを17、18、19mに取り直してアタリを待つと、すぐに2尾、2尾、1尾と釣れた。
だが、アタリはここまで。その後は魚探を見ながら放浪の旅が続く。長崎沖、湖央、物御堂沖で群れを見つけたが単発。11時まで粘ったが、釣果は14~23.5cm15尾。制限尾数の半分に終わった。
ワカサギ狙いで連掛け
11時すぎからはワカサギを釣る。ポイントはポンプ場沖の水深8mほどの場所。電動リールにソデバリ仕掛けをセットして開始する。
仕掛けを湖底まで下ろし誘いをかけると、間もなく小気味いいアタリ。追い食いを待って仕掛けを引き上げると、7~8cmが3点掛けで上がってきた。サブの仕掛けには、同級の4点掛け。その後もコンスタントに釣れるが、小ぶりが目立つのでアタリが止まったのを機に場所を移す。
移動したのは、白根沖の水深12m。魚探を見ると、底から2mほどに濃い反応がある。しかし、アンカーを下すと、ス~ッと消えてしまう。それでも、しばらくすると再び反応が戻り、アタリが出始めた。仕掛けを上げると、狙い通りのサイズアップで10cm超級が2尾。続けて、9~11cmが3尾。
215尾キャッチ
群れは大きいものの足が速く、食いは今ひとつ。追い食いを狙っても、2~3尾がやっとで、1尾ずつをていねいに釣っていく。試しにブドウ虫を使ってみたが、他魚が交じって仕掛けがぐちゃぐちゃ。まだ水温が高いので、臭いで止めるのは得策ではないようだ。
仕掛けの取り換えを機にハリを秋田狐に替え、ハリスが長めの仕掛けにする。秋田狐は食い込み優先の早掛けのハリ、長ハリスは食い込み後の吐き出しを遅くする施策。
ややペースアップしたものの、一変するまでには至らない。14時を過ぎたころにバタバタと釣れ出したが、長続きしないので15時過ぎも納竿。ワカサギの釣果は5~11.5cm215尾、平均サイズは8cm前後だった。
両魚種ともに全体的には食いが渋かった感じで、水面でポロリとフックアウトする場面も多々あった。それでも、家族で食べるには十分で、釣り自体は楽しめたと思う。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
西湖