東京湾金沢八景の荒川屋は、カレイ乗合を出す数少ない船宿のひとつ。ここでは、晴天ナギのなか釣り人9人でカレイ釣りを楽しみ、置き竿の私も34cmマコガレイを手にした11月22日のカレイ釣行をレポートする。秋の深まりが遅れている今年は、12月が肉厚の魚を求めるベストシーズンとなりそうなので、カレイ釣行の参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
荒川屋でカレイ釣り
東京湾金沢八景(瀬戸橋)の荒川屋は、カレイ乗合を出す数少ない船宿のひとつ。
狙うのは、厳冬の産卵時期を挟んだ秋と春。秋の深まりが遅れている今年は、12月が肉厚の魚を求めるベストシーズンとなりそう。
同宿のカレイ乗合は、火、水、日曜日の週3回の出船体制。11月15日の初日は、雨ながら25~42cmマコガレイが2~4尾釣り上げられるという順調なスタートを切っている。
そこで、1週間後の22日(火)に釣行。出船1時間半前に到着。山下貞光大船長と女将の笑顔の出迎えを受ける。私の釣り座は、右舷前寄り2番であることを確認。店下の船着き場で、カレイ乗合の山下光昭船長にあいさつをして乗船。
釣り場は晴天、風はなく、ナギ
8時少し前、左舷5人、右舷4人の布陣で出船。航程10分ほどで、幸浦沖の水深11m前後の釣り場に到着。
8時10分に船長から「仕掛けを投げる方は危険防止のためにアンダースローで。また、投げたまま放置しておくと流されてオマツリしますので、常にケアしていただくようお願いします」と投入OKの合図。
天候は晴れ。風はなく海面はナギ、潮は澄んだ青緑色。9時半ごろの干潮に向けて下げ潮が南東方向へ流れていて、右舷トモ方向が潮先となっていた。
当日のタックル
私のタックルは3本。左右の2本は置き竿にして船下狙い。中央1本は仕掛けを15mほど投げて、数秒のインターバルで手前に探るようにした。
筆者に船中1尾目34cmマコガレイ
開始10分後、手持ちの竿先にコン、コンと小さなアタリが出て、先バリのエサが長さ半分ほど食われていた。アタリの出方からフグと思われ、置き竿の仕掛けも回収すると、同じように先バリのエサだけがかじられている。
エサ取りとの応酬を続けること30分、右手の置き竿にグン、グン、グンと力強いアタリ。竿を手に持って聞き上げると、さらに強くグン、グン、グンという引き。すでにハリ掛かりしていることがわかった。緩めにセットしておいたドラグが滑り、少し締め込みながら巻き上げ。船長が差し出してくれたタモに入ったのは、船中1尾目となる34cmマコガレイ。
肉厚カレイ39cmキャッチ!
開始から1時間後、干潮時刻を迎えようとするころに船は小移動。同じようにエサ取りとの攻防が続くなか、20cm級ショウサイフグが何尾か釣り上げられた。これがエサ取りの正体。
そして、上げ潮に変わってから約1時間後、右舷ミヨシ寄りで竿が大きく曲がった。船長の差し出すタモに収まったのは当日最大の39cmマコガレイ。黒いハリを使う宮本さんの手中に収まった。