これまでキスの投げ釣り、ハゼのミャク釣りで、赤イソメとイシゴカイの比較レポートを報告した。今回は、キスのチョイ投げの短時間釣行で、両者の比較をテストしてみたので、その結果を検証したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)
実釣の結果
その結果が2枚の写真である。テスト結果を要約すると次のようである。
1、キスは2匹。イシゴカイのエサで釣った時のみだった。
2、赤イソメの場合、キスよりもチャリコの嗜好性が高く、一気に2本のハリにかかる感じで、結果としてキスを食わせることができず、チャリコの数でもキスを上回った。
3、イシゴカイにきたキス2匹は、いずれもチャリコとの一荷だった。
4、チャリコの型は、若干赤イソメの方がよかった。
イシゴカイより赤イソメの方が、チャリコの嗜好性が高いことは、前々回のテストと同じ傾向である。ただ今回はあまりにもチャリコの数が多かったため、エサの嗜好性が非常にはっきりとした形で出たのだと思う。
少なくともこの結果から、チョイ投げという飛距離も探る範囲もある程度制限されるなかで、ゲストが非常に多い時に、あえてキス中心に狙うのであれば、イシゴカイの方が手堅いということである。その場合、河口の近くを狙うなど、ポイントの選び方も工夫が必要であると思う。
赤イソメは五目釣りにマッチ?
逆に言えば、余りキス狙いのみにこだわらず、五目釣りスタイルでチョイ投げを楽しむのであれば、赤イソメは魚の食いつきもいいので非常に好適なエサということができる。赤イソメのみでも十分楽しめるはずだ。
秋にかけて、キスは小型のものが多くなるが、逆にチャリコは型がよくなる。20cmを越え、カスゴクラスになるとキスとは違ったエネルギッシュな魚信に驚かされることもある。そうなると赤イソメの特長が発揮されるような気がする。
チョイ投げでの赤イソメとイシゴカイの比較は、秋が深まってから再チャレンジする予定である。初冬でもまだキスの活性は充分にあり、どのような結果になるか楽しみである。
<牧野博/TSURINEWSライター>
田ノ浦漁港