8月5日、午後6時前に熊本・天草の本渡港に到着し、トップチニングゲーム。ラインを一気に30m引き出す大物の正体はまさかのヨシキリザメ。想定外の大物とのやり取りをお届け。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・日髙隆行)
本渡港でチニング釣行
最干潮は7時30分。「ちょうどいいな~、下げ止まりまでで流れもでるだろう」。最近ハマりにハマってるチャート系のフェイキードッグを装置し探っていくと「いきなりのチェイス!あの追い方は本チヌ、それもかなりデカい」。ジュバッ!「あ~乗らない」。ルアーが手前まで来てしまいまたキャストするが、またチェイス&やる気のないバイトのみ。
行けるところまで行ってチェックするが反応がない。今度は町山口川河口方向にキャストするがやはり反応がない。
チェイスすらなし
すると下げ潮が利き始め、流れが速くなって来た。「いいね~、出るんやない?」だが期待とは裏腹にチェイスすらない。ならばと風を利用し遠投し、加えて流れに乗せ沖に沖に流していき、ノープレッシャーでドッグウォークをさせるが、引き波すら立たない。「おかしい、適度に雨降って少し濁り入っていい感じなんだけどな」。
ラインを30m出す謎の大物ヒット
チヌが来ないのを不思議に思いながらキャストしていくが反応がない。「困った」だがミノーやシンペンを使うような状況でもないので、フェイキードッグをまた流れを輪切りにしながらドッグウォークさせていると、手前5mでドッパーン!強烈な水柱が立ち、アワセが決まると同時にファーストランで一気に流れに乗って30mほどラインを出された。
「シーバスのランカー以上だな」。ジッジィイー「ん?シーバスのパワーを遙かに凌駕している?」また30mほどラインが出され頭の中で「シーバス」のワードが完全に消えた。「まさかね、本渡港だぞ?」ジッジィー、少し巻いてはその数倍ラインを出されながらも冷静に寄せて来ると「あ~やっぱりか~、グローブはめて来るべきだったな」ハンドランディングではあまりにも危険な魚のために車が置いてあるところまでいったん魚を掛けたまま一緒に行くことに。
正体は120cm超えヨシキリザメ
「テンションかけたまま丁寧にいかんとな、でも途中が怖いな」。途中にある入水ポイントで魚の動きを見ながら無事に通過し、やっと車の近くに。車の近くに運よく高校生カップル!彼氏さんに手伝ってもらい、タモを車から取ってもらって無事捕獲。
「あ~しびれた!にしてもチニングで来るような魚じゃない」なんとチニング中に出たのはヨシキリサメ、それも1m20cmオーバー。「フェイキードッグ、サメまで釣れちゃう(笑)にしてもPEライン0.6号、リーダー3号でよく切れなかったな」改めて自分が信頼しているルアーとラインの威力を感じた。
高校生カップルに写真を撮ってもらい、お礼を告げてサメはリリース。「そりゃチヌも出てこんよな、こんなんが浅瀬でウロウロしてたなら」サメとのファイトで精根尽き、片付けをして帰路に就いた。
<週刊つりニュース西部版APC・日髙隆行/TSURINEWS編>
本渡港