7月下旬に入り、クロダイが戻りつつあると釣友から連絡が入るようになってきた。私もその恩恵を受けている一人だが、ホームの常滑港はまだ赤潮の影響を受けているようだ。7月26日はカラス貝の落とし込みでクロダイを狙った。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)
クロダイ落とし込み釣り
午前5時前に愛知県・南知多町の大井漁港に到着。満潮は午前3時54分、下げ潮狙いでちょうどいい潮回りだが、クロダイは濁りで見えない。果たしているのか、いないのか。早速タックルを準備した。
5.3mのサオに自作目印1.5m、ハリスはサンラインVハード1.5号1m。ハリはマルトチヌ5号、ハリオモリBのシンプルな仕掛けだ。苦労して採取したカラス貝の中から1粒選んで投入。目印は普通に沈み、アタリが出ないまま回収。だが、何が起きたのかカラス貝はぐしゃぐしゃにつぶされていた。アタリも分からなかったが、クロダイはいる!
アタリが分からなかったということは、ハリス分だけでアタリが出ていたことになる。ハリスを少し短くし、目印を張った状態で落とし込んでみたが反応はない。
次の船に移動。ロープとロープの間、掛かっても取れないほど厳しい場所に落としてみると、目印がスッと動いた。アワセを入れるとサオが大きく曲がる。デカすぎる!ラインは出せない状況。強引にやり取りしたがプチッとバラシ。悔しい!
47cm良型顔見せ
仕掛けを作り直して違うポイントに投入する。反応がなければ場所移動。この繰り返しで4隻目に来たとき、キラリとクロダイらしき姿を発見。狙いを定めて少し前に振り込むと、1.5mほど目印が沈んだところで止まった。ゆっくりサオで聞くと、重みがのし掛かってくる。これこそアタリだと判断。ここで大きくアワセを入れた。
今度はバラさないぞとサオ先を海中に突っ込んで対応する。これでロープに絡まないという安易な作戦だったが、数分後にクロダイが浮いてきた。ロープの間にタモを落としてゲットしたのは47cm。さすがに落とし込みは良型が多い。
年無し目前49cmゲット
仕掛けをチェックして次の船を狙うが、危険信号を出したのかピタリと止まってしまった。まだいるはずだ。3週目に突入。3隻目に目印が止まった。アタリと判断してアワセを入れると、ガツンと大きな抵抗で一気に消し込まれた。極力ラインを出さないようにやり取りし、ここからが勝負と一気にリールを巻く。
強引なやり取りの末にタモに収めたクロダイは49cm。年無しにあと1cm足りなかったが、これで良型を2匹ゲットできた。
まさに今が時合いだ。さすがに暴れさせたポイントは反応がないため次の船に移動。ロープが邪魔している場所ばかりを選んで住みつくクロダイは頭が良いのだろう。
そんなこんなで挑戦のポイントに落としてみる。スルスルとラインが落ちていく、これは走りのアタリだ!ここにきて大変な場所で掛けてしまった。弱ったところをタモですくいたいが、このサイズになると弱らない。このままではバラシだと思った瞬間にフッと軽くなった。ミチイトがスレてジエンド。この2匹で満足して納竿した。