船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】

船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】

ゲーム性と食味の良さで人気の船カワハギ釣り。アタリを出してから、アワせて掛けるまでのプロセスが特に面白い釣りです。今回はそんな船カワハギの仕掛けやタックルと、誘い・アワセといった釣り方のコツを解説していきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

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船釣り エサ釣り

エサはアサリが基本

エサはアサリが基本となります。鮮度が悪いと食いは悪くなるので、50粒を目安に小出しにして使用し、残りはクーラーに入れておきましょう。活性の高いときに軟らかいエサを使用すると、アタリに気が付かない間に取られることが多くなります。

その場合、小出しにして塩で締めて水分を抜き、硬くすると効果的です。硬めはアサリ10に対して塩2。軟らかめは10対1の割合。時間の経過や外気温の影響で硬くなり過ぎた場合は海水で洗うと少し軟らかくなります。

船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】エサは形が崩れたら直ぐに交換(撮影:週刊つりニュース関東版 編集部)

アサリの付け方

アサリのハリへの付け方は水管の横から針を通し、ベロの部分に縫い刺し。最後にワタの部分にハリ先を入れます。

船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】アサリの付け方図(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

アオイソメが有効な状況も

その他のエサではアオイソメが有効な場合もあるので予備で持参してもいいでしょう。また冷凍エビなども使えます。

カワハギの釣り方

カワハギは底付近にいるため投入の合図があったらまずは底まで仕掛けを落とします。底についたら糸ふけをとり、誘ってアタリを引き出しましょう。

カワハギ釣りにはたたき釣り、たるませ釣りなど様々な誘いがありますが、初心者の方はまずは船下を上下に誘う「縦の釣り」から覚えましょう。誘いを入れる時に意識することは、カワハギは砂地の底にいるイソメ類や、岩についた貝などを捕食するため、常に頭を下に向けています。釣りにおいてもカワハギに捕食体勢、すなわち頭を下に向けた状態をとらせることが重要になります。

誘い方のパターン

カワハギの主な泳層の底付近を上下に誘います。誘い方のパターンの例としては、仕掛けを揺さぶりながら聞き上げ→聞き下げを行ったら、オモリが底に着くか着かないかの位置のゼロテンションで、仕掛けを揺さぶりつつアタリを待ちます。アタリがなければオモリを底に付けながら仕掛けをたるませる→張る動きでさらに誘いを入れます。この一連の動作を繰り返し、カワハギのアタリを引き出していきましょう。

船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】誘い方図(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

ポイントは活性やゲストの多さによって、誘いのスピードを変えること。魚の活性が高ければ、上下の誘いのスピードを速め、活性が低いときには、誘いのスピードを緩くしたり、ゼロテンションからの聞き上げ、聞き下げ(たるませ)メインで食わせるなど工夫しましょう。また、活性が高い時は底を切った位置から仕掛けを上下させる「宙釣り」も有効になります。

船カワハギ釣りの基本をまるごと解説【オススメの誘いパターンも紹介】誘いの種類(作図:週刊つりニュース関東版 編集部)

アワセ方

基本的には下記のような1~3の順でアタリが出ます。

1)触り:仕掛けの周りにカワハギがいてエサを突つき始めた時の気配(竿先がフワフワと不規則に揺れる状態)

2)前アタリ:エサを食べ始めた時の反応(コチッ、コチッ、と初めて手感度や目感度で分かる微妙なアタリ)

3)掛けアタリ:カワハギの口の中にハリが入った時。手感度や目感度ともにカチッと明確で、くわえ込んだような魚信。

アワセは3を確認できたときに聞き上げて掛けにいきます。1、2の魚信を感じても、3がでるまでは仕掛けを止めずに誘い続けることが重要です。1、2があってから、3を確認するための「食わせの間」を作れるよう、仕掛けの動きに緩急をつけることも大切になります。

慣れてきたら遠投~着水~船下まで引き寄せる間、その各場所で「縦の釣り」をするイメージで、広く探る方法も試してみましょう。

<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>