釣り人は人が立ち入らないポイントを好む傾向があります。もちろん釣果をあげるためですが、時に意図せぬ事態と直面してしまうことも。今回は、陸っぱりシーバスゲーム愛好家の筆者が実際に釣り場で体験した不思議な出来事を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター)
何度も絡みつく戦慄のモノ
最後は、筆者の自宅からほど近い河川での不思議な話しです。この河川も全体的に浅いのですが、何ヶ所か排水管があり、その周りは掘られていて少し深くなっています。こういった場所はベイトの寄りもよく、シーバスの好ポイントになるのですが、地元アングラーでもわかりにくく、ほぼ徒歩でのエントリーになるため、アングラーはめったにいません。そのため魚はスレていません。そのポイントへシーバスを狙って入った時の話しです。
海藻?
けっこう潮が引いて来て、排水管周り以外では底を擦るようになっていました。シャロー系のルアーを底に当てるように、排水管の前まで持ってきた時です。ルアーにゴミ、海藻が付いていました。
ルアーを回収して、ふとその海藻を手に取った時です。嫌な感触がしました。そして、これは海藻ではないのがはっきりわかりました。海藻にしては細長く、茶色っぽいものも混じっていて、束になって引っ掛かってくる…そう、分かっていたのです。あれは、人の髪の毛の束じゃないのかと…。しかも不思議な事に、その後、ルアーを投げるたびに何度も何度も引っ掛かって来るのです。さすがに怖くなりました。
その時は、シーバスを釣りたいので無理やり細長い海藻かゴミだと言い聞かせて釣ったものです。しかし、あの生々しい手触り…海藻やゴミではないのは分かっていました。この場所は、何故か?プロパンガスのボンベなど、ありえないようなゴミが流れ着く場所で、人形の髪の毛だったかもしれませんが、どちらにせよ恐怖です。その後、この場所は近くていいポイントですが、行っていません。何となく怖いので…
釣り場では色々な事が起こる
いかがだったでしょうか?人や幽霊(オバケ)も怖いけど、やはり原因の分からない説明の付かないことも怖いと思いませんか?釣り場の近く、特に地方に行くと人気のない鬱蒼とした場所や、お墓が近いポイントなどがけっこうあります。海岸や港なども、そういった怖い噂がある場所を聞いた事があると思いますが、噂になるようないわく付きの場所などは、人も多く、意外と怖くないものです。
本当に怖いのは、何でもない普通の場所で、なおかつ何故か人が入らないような場所です。このような場所での釣りは、止めておいた方がいいでしょう。ここは何となく入りたくないような場所って、誰にでもあるかと思います。そういう場所って、本能で危険を察知しているのかもしれません。幽霊(オバケ)等でなくても、釣り場には様々な危険が待ち受けています。
時には自分のカンを信じて釣り場を選んでみてはいかがでしょうか?見てはいけないものを、見なくて済むかもしれません……。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>