夏の暑さが厳しい昨今、幾分か涼しい夜のイカ遊びに行ってきた。クロマグロが回遊してきてイカが散ってしまうなどと不穏な話がちらほら聞こえていたが……、当日の様子をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
山口県長門市沖でイカメタル釣行
今回は長門市川尻漁港から出船する健洋丸に乗船。去年、同船にイカメタルに来た時はパラソルサイズが乱舞し、クーラー満タンで早上がりだったが今年はどうだろうか。
前情報をネットで調べているとクロマグロがうんぬん~という書き込みがちらほらあった。イカに限らず釣りのターゲットのほとんどはイルカのような捕食者から逃げるので、それらが近くに来てしまうと釣りにならない。マグロもイカ釣りにおいては招かれざる客である。
7月8日は17時30分に到着。氷をもらい18時に出船した。
マグロの跳ね発見
港から船を走らせること数十分、エンジンが緩やかになり船が止まる。ポイントについたかと思いきや、100mほど先で鳥山の中元気に跳ねるクロマグロが見えた。悪い噂は本当だったようで、船長も顔を曇らせる。やはり近くにマグロがいるとイカはいなくなってしまうそうだ。ある意味クロマグロを自然の中で見られることはレアなので幸運かもしれないが、今回はイカ釣りである。不安というほかない。
本来のポイントからマグロの正反対の方向へ少し移動して、そこから釣り開始となった。水深は85m。メタルは30号でスタートした。
周りではちらほらイカが掛かっている。ボトムベッタリでやっているとようやくこちらにもアタリが出た。
小ぶりではあるが、とりあえずマグロの不安から解放された。その後もポツポツと追加し、20時前ごろにライトが点灯。ここからが本番だ。
浅ダナ勝負へ
ライトが点灯し、徐々にタナが上がってきた。20時30分ごろに船長が20〜30mでと全体にアナウンス。水深85mだが一気に浅場での釣りになった。20mより浅い位置でもどんどん掛かるようになり、終いには8mで釣れるようになった。
手返しも早くなり、バケツはすぐに一杯になる。サイズも中型~小型が交じり、ときたま特大パラソルが上がっていた。
オモリグでも挑戦
8mで釣るのも飽きてきたので、色々と釣り方をかえてみる。渋い時の対抗策であるオモリグをキャストして試してみる。軽く投げてカーブフォールでアタリを待つと、竿先にしっかりくるアタリが出る。
これはこれで楽しいが手返しの面ではやはり活性の高い時はメタルに分がある。残り時間僅かになってきたので、ラストスパートをかける。