イセエビやアワビ、ナマコといった漁業権が指定されている魚介類を違法に採取する「密漁」。最近では一般人が検挙される例も増えているといいます。
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「つい」「うっかり」密漁に要注意
筆者もしばしばよく海のレジャーに行き、釣りや磯での採取を行っているのですが、しばしば気になっていることがあります。それは、レジャー客の中での「密漁となる魚介類」の知名度の低さについて。
例えば、春先に潮のよく引く海岸に行けば、岸壁にヒジキやテングサなどの美味しい海藻が当たり前に生えています。そしてそれを摘んでいる釣り人や親子連れなども当たり前に見かけますが、これらの海藻は多くの場所で漁業権が指定されており、仮にちぎれて打ち上げられたものを拾う場合でも密漁となってしまう可能性があります。
また意外と見過ごされている漁業権対象魚介類といえばタコ。マダコやイイダコといったターゲットは、魚と同様に釣りで漁獲でき、また貝類と違って盛んに移動をするので漁業権が指定されていないように考えられがちですが、貝や海藻、イセエビなどと同じく指定されているところが多いです。
最近ではどこの堤防でもタコ釣りの人を見かけるようになっていますが、密漁となる場所が多いはずなので要注意でしょう。ちなみに上記のような密漁防止の看板にも、タコとは書かれていないことが多いようですが、記載がなくても犯罪になってしまうので気をつけたいところです。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>