今週のヘラブナ推薦釣り場【山梨県・山中湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場【山梨県・山中湖】

今週のヘラブナ推薦釣り場は、山梨県の山中湖。黒光りした体高のある地ベラは山中湖特有で、尺半はおろか時には50cmに迫る超大型も顔を見せる。近年では珍しくなった水棹止めによる舟釣りも趣があり、未経験者でも舟宿スタッフがサポートしてくれるので安心して楽しめるはずだ。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 編集部)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

山中湖の概況

富士五湖ではもっとも標高が高く、初夏でも早朝はダウンウエアが必要なほど冷え込むことがある。

今週のヘラブナ推薦釣り場【山梨県・山中湖】平野地区概況図(作図:週刊へらニュース 編集部)

好機は例年5月下旬~7月中旬。陸っぱりも可能だが、遠浅地形ゆえに乗っ込みでもなければ舟釣りのほうが断然有利。アベレージサイズは35~40cmだが、同湖の魅力は何と言っても黒光りした尺半上。時合いをつかまえると尺半クラスが連発することも珍しくない。近年は不調の河口湖を尻目に大型が連発している山中湖。今年はどうなるのか楽しみだ。

同じ大型フィールドでも河口湖ほどクリアレイクではないので、気象条件などに左右されにくく好機に入ればオデコが少ない。水棹に不慣れなら迷わず舟宿オーナーの助けを借りてみよう。

ポイント

アシが群生しハタキ場を有する平野ワンド最奥の超浅場から、ハタキ前の待機組が群れをなす水深3~4m、さらに地形変化に富んだ大間々岬周辺と狙い場を多く有するのが、舟宿きくすいエリアの強みだろう。

当日のモジリや魚群探知機を駆使し、オーナーが引き舟で最適と思える候補に案内してくれる。

また、このくらいの水深を狙いたいなどとリクエストすれば即座に答えてくれるので、ポイント選定はオーナーに一任するのが最善の策だろう。

今週のヘラブナ推薦釣り場【山梨県・山中湖】桟橋釣りも可能(提供:週刊へらニュース 編集部)

なお、あらかじめ狙いたい水深が決まっているなら、それに合った長さの水棹を舟に積み込もう。深場を狙いたいなら長めがいいし、ヘドロ地帯なら剣先が短い水棹でも十分に刺さる。

不慣れなら水棹選びからポイント選定まですべてを任せてしまうのも必釣法の一つ。なお、桟橋釣りも可能なので予約時に相談してみよう。

釣り方とエサ

平野最奥のハタキ場狙いなら竿8~13尺、道糸2~2.5号、ハリス1~1.5号上20~30cm下30~40cm、ハリはギガリフトなら10~15号、短ボディー高浮力のパイプトップによる底釣り。エサは両グルテンかグルテン系を少し混ぜた両マッシュがお勧めだ。

深場なら道糸2号、ハリス1~1.2号30~40cm下40~50cm、ハリ同10~15号、ウキは高浮力ボディーのPCまたはグラスのロングムクトップを使った底釣りで、流れや波高の高い波が発生したら外通しによるドボン釣りが有利。エサはグルテンセット。

今週のヘラブナ推薦釣り場【山梨県・山中湖】タックル図(作図:週刊へらニュース 編集部)

水棹付け手順

以下は水棹付け手順の一例。なお水棹の抜き差しは常に舟の中央部で行うこと。どんなことがあっても水棹に体重をかけないこと。滑り止め加工が施された軍手があると刺すにも抜くにも力が入、りやすい。舟首は風上側が理想。

(1)支点となる水棹を打ち込み持参のロープで水棹と舟首を結ぶ。ロープの長さは3~4m余す。

(2)釣りをする方向に舟尾を向け直し深場なら垂直に、水棹がかなり余るようなら斜めに刺して水棹を絞り込み、舟に備え付けのロープで舟尾と固定する。右利きなら水棹は舟の右側、左利きなら左側にするが、絞り込んで水棹先端が舟の高さ以上にならないならどちらでもOK。

(3)(1)で結んだロープを引っ張り、舟に備え付けのロープで舟首を固定する。角度は緩くてもいいので舟首・舟尾の水棹が横から見てハの字になれば波が来ても竹の柔軟性でショックを吸収してくれる。(1)でロープを結ぶのはハの字を作りやすくするため。もし垂直状態で固定するなら、ロープは輪っかのようにして結び、舟が上下してもロープがスースーと動くくらいにする。ガッチリ締め込んでしまうと大きな波がきたときに水棹が抜けてしまうことも。

<週刊へらニュース 編集部/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
山中湖
舟代:¥3100(入釣料含む)。釣り台用意
問い合わせ:釣り舟きくすい TEL=090(3065)2167
注意:舟宿にトイレがないので事前に済ませる。ただし上記コンビニのトイレは利用不可。そのため同店交差点角にあるゆいの広場公衆トイレを利用。
この記事は『週刊へらニュース』2022年5月27日号に掲載された記事を再編集したものになります。