「ギンポ」という消波ブロックの穴釣りなどで釣れる細長い魚を知っていますか?姿はグロテスクでも、江戸前の天ぷらネタとして最上とされています。東京湾での釣り方とポイントを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター菊池英則)
実際の調理方法
ダイナンギンポはウロコが少なく、黒い皮は軟らかいので、ほぼウロコを取る必要はありません。腹開きや背開きにすると見映えがいいですが、初心者は骨に沿って三枚におろすのが簡単でしょう。
そして、なんと言っても天ぷらが絶品です。小麦粉と卵を練って衣を付けるか、市販の天ぷら粉を使って、油で揚げます。
天ぷら以外でオススメは煮付けです。市販のめんつゆで煮てもいいですし、醤油、酒、砂糖、みりんで煮ても大丈夫です。ゲストにカワハギなどが釣れた時は、いっしょに煮てもいいようです。
東京湾で実績あるポイント2選
このように、釣趣抜群で美味しいギンポの釣り場ですが、紹介するガイドブックはありません。そこで筆者がキャッチできたポイントを2ヵ所紹介します。
神奈川・金沢八景の野島公園
まずは、先ほどレポートで紹介した、横浜市金沢八景のシーサイドライン野島公園駅のすぐ下の護岸帯です。ここは、護岸の下がえぐれており、ギンポの格好の棲み家になっています。
ギンポ以外にも、サビキ釣りのポイントでもあるので休日は混みあいます。また、根掛かりも多いので、仕掛けを余分に持って行くことをオススメします。
東京・若洲海浜公園の人工磯
東京都内の新木場沖に位置する若洲海浜公園東側の人工磯も、ギンポの実績あるポイントです。岩場の隙間にブラクリ仕掛けを落とすことでキャッチできると思います。
気をつけたいのは、岩場が潮の干満で変化して濡れて滑りやすいので、くれぐれも安全に気をつけてください。
最後に、ギンポはハリを飲み込むことが多く、ハリスを切る機会も多いです。釣り場にラインは放置しないでマナーよく楽しみましょう。
<菊池英則/TSURINEWSライター>
野島公園