テーマは「豊英湖本湖で地ベラを狙おう」。千葉県君津市にある豊英湖は大きく分けると川筋と本湖方面になる。前者は魚影が濃く例会などで上位入賞者が続出するエリア。一方の本湖は数は出ないが釣れれば良型地ベラの可能性が高い。今回はその後者を戸張が地ベラ狙いで挑戦する。ポイント選定のコツや釣り方など、戸張が知っている範囲でガイドしてくれる。第2回は実釣編のつづきです。
竿替えタイミングが・・・
ところがこのころからウキが立つ水面下約40cmに数枚の魚影が見えるようになった。しかも見るとかなりの良型だ。
「あれ、おかしいですね。魚は上なのかな?」
一度出しかけた21尺竿を仕舞い、16尺竿の準備を始めると、またもや竿ツン。
これでは竿替えするタイミングを見失ってしまいそうだ。だが見える魚影はますます増えている。
アタリはあってもペース作れていない18尺ダナをあきらめて、16尺竿チョウチンに替えたのが9時40分。
ウキだけ大きくしてエサや仕掛けはそのままだ。ところが16尺に替えても劇的な変化がないどころか、かえってウキが動かなくなってしまった。
18尺竿ではどうか?
そこで仕舞わずに舟べりに置いたままにしておいた18尺竿で打つと、いきなりツンときて痩せてはいるが長寸のある地ベラがヒット。やはりタナは下なのか。
これでアタリが続くのなら18尺固定にするのだが、アタリが続かないのでタナは合っていないと判断する。
今度は15尺竿へ
そこで今度は15尺竿を継いで、タナ2本を狙ってみた。
だがこれは失敗。まったくウキが動くことはなく、また16尺に戻す。
「見える魚は口を使わないみたいですね。もっと極端に浅ければ(たとえばカッツケなど)話は別でしょうが、今日はそういう竿を持ってきてないので、このままチョウチン釣りで粘ります。」
タナへの迷いを吹っ切った戸張は、あらためてタナに魚が厚く寄るように深ナジミを心がけつつ早いペースで打ち返す。