3月15日、三重県志摩市和具周辺へクロダイのフカセ釣りで釣行した。車中泊で2日間湾奥を狙い乗っ込みクロダイ9匹に51cmの天然マダイまでキャッチした釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ)
車中泊で連日釣行
3月16日、三重県志摩市磯部町周辺へクロダイのフカセで釣行した。
前日の英虞湾の釣りを終え、翌日は的矢湾の調査へ行こうと決めた。英虞湾と的矢湾は、すぐ隣の湾だが、海域としてはかなり異なる場所にある。御座岬を境として北と南では水温が変化し、おおよそだが南の方が早く、ひと潮周期(約半月)の差でクロダイが行動することが多い。
的矢湾ではこのタイミングだと千賀近辺が一番の狙い目となるが、水温と潮回りからクロダイがいることは明白であり、そこに入っても面白味に欠ける。そこで、湾奥に当たる三カ所周辺でサオを出すことに決めた。
海の近くで車中泊時、困るのが風呂だ。近くに日帰り風呂などがあればいいが、30分、往復1時間でも車で移動するのは面倒くさいもの。
この時期は頭を洗えば何とかなり、体はウェットの体拭きで間に合わせることが多い。洗髪の水も2Lのペットボトルが2本あれば間に合う。短髪なら1本で足りる。今回の地域はサーフィンが盛んだったので、そこのシャワー室を借りてサッパリできた。
公園などで水が使える場所がある場合、バケツがあると楽に水浴びすることもできる。もちろん裸になってはいけないし、人目の多い公園は避けること。日本中を旅していると、こういった知識、知恵なども着き、行動のレベルも上がる。スッキリした後、車中泊する場所へ移動して眠りについた。
良型クロダイ連続ヒット
翌日は午前7時に起床して現場へ向かった。この時期は慌てる必要はない。ほとんど回遊のクロダイを狙うので9時以降の釣果が多く、昼前くらいから夕方中心に釣りを組み立てると楽だ。
午前8時半ごろ開始。普段はフグが多い場所だが、全くさしエサが取られない。アタればクロダイといった雰囲気だ。
午前11時、初めてウキが沈んで最初の1匹が釣れる。42cmと小型だが、乗っ込みの個体だ。やはり少ないながらここまで入ってきている魚はいる。アタリは止まったが、午後のチャンスへ向けてまきエサを打っていった。
変化が出たのは午後1時。練りエサで投入すると、着底と同時にラインが走る。そのまま待ち、じっくり食わせてアワせるとヒット。45cmとそこそこの型だ。練りエサは丸のみされている。
クロダイ釣りは、バラしたらその日一日が終わってしまうことも多く、のみ込ませることが私の理想。どうしてものまない状況では仕方ないが、なるべく口に掛けないようにした方が釣果は上がることが多い。
最大47cm頭に6尾キャッチ
続いて47cmがヒット。これはロープ目がけて突っ込んだので、強引に止めてキャッチした。ここは障害物が多く、ハリスは2号で正解だった。スレに強くするためにハリスを太くするのではない。ほとんどの場合、障害物に擦れたら一瞬で終わり。もしクロダイが障害物に突っ込んだら無理やりにでも止める。そのための太ハリスだ。
もちろんサオも最低1号以上は必要だ。堤防や磯、浜と違い、湾内釣り場では特にロープなどが多く、障害物近くのクロダイは3倍くらいのパワーで逃げるので、2ランク上の仕掛けで挑もう。
その後、午後2時までに3匹追加し、アタリが止まったので終了とした。42~47cm6匹と、少し早い時期にしては上出来。今年の乗っ込みは楽しみだと感じた。
湾奥は乗っ込み最終到達地点であり、タイミングが合えばとんでもない数のクロダイがたまっていることがある。止水域のような湾奥の釣り場でも、春はロマンが溢れている。
<週刊つりニュース中部版APC・白村つとむ/TSURINEWS編>
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