千葉県習志野市にある、東京湾の『谷津干潟(やつひがた)』を、シーバス釣り愛好家が紹介。自然観察センターの取材や所長へのインタビューも行い、干潟や東京湾を取り巻く環境変化を伝えます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
荒尾所長への取材
安全に、そして詳しく水辺の環境が学べる谷津干潟観察センター。所長を務める荒尾一樹さんに直接話を伺った。
Q1.見所は?
荒尾所長:野鳥が有名ですが、鳥以外にもエビやカニなど、干潟の生物を色々見て、興味を持ってもらいたいですね。
Q2.どのような人に見てもらいたい?
荒尾所長:色々な方に来場していただき、この谷津干潟を知ってほしいです。また、色々なイベントも開催しているので参加して欲しいです。そして、1人でも多く環境保全に関わる人材が育ってほしいです。
Q3.干潟の変化は?
荒尾所長:外来種のホンビノス貝が増え、漁業利用のない谷津干潟では増えすぎてしまっています。それによりアサリなどが生息域を追われ、減っています。このままホンビノス貝が増え続ければ、東京湾からの水路の水の流れを妨げる恐れもあります。そこで、ホンビノス貝を役立てる潮干狩りイベントなどにも注目してほしいですね。
それから、近年谷津干潟でもクロダイが増えて来ています。明らかに生態系が昔とかわってきていますね。そして、これはここ(谷津干潟)だけの問題ではなく、東京湾全体の環境の問題でもあります。東京湾あっての谷津干潟です。
Q4.釣り人へのお願いは?
荒尾所長:私も釣りをするので気持ちはわかりますが、干潟はもちろん釣り禁止です。東京湾と干潟をつなぐ水路で釣りをする人がいるので、これも止めてほしいです。