春には全国的に開幕を迎えるタイラバゲーム。好釣果を得るには、ベイトの種類を意識した攻略が欠かせない。今回は、ベイトパターンごとのヘッド、ネクタイなどユニットの編成術を解説したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)
甲殻類パターン
カニやエビなどの甲殻類は、各海域でマダイが常食しているエサだ。いずれも底生生物ゆえ、底から5m程度までを中心に、丹念にトレースを繰り返す釣りになる。ちなみに、タイラバが着底したときに、泥を舞い上げたり、岩や漁礁に当たった音は、魚を寄せる効果がる。こういった点でもくり返しボトムをノックする効果は高い。
なお、数mの範囲をくり返しトレースするわけだが、マダイ自体が長い距離を追わないと捕食スイッチが入らないという状況もある。食い気がないと見切るのではなく、数mのトレースを2~3回やったら、次は長い距離を引いてみるという方法もぜひ試してみてほしい。
お勧めのユニット
タイラバとカニやエビなどの甲殻類では形態が全く異なり、視覚的にマッチ・ザ・ベイトのイメージとは合致しない。しかし、実績として聞く話が、カニを食べているときに、赤や黒などのネクタイやスカートを組み込んだユニットが好適という。
また、海中で視認性のいいオレンジ系も、汎用性の高い色として、このパターンで活躍する。
このほか、ネクタイ、スカートともに、エビの節々の色の濃淡を模倣したゼブラカラーも実績を上げている。魚は色そのものよりも、色のコントラストで物体を認識する傾向が強いので、こういった背景も実績を後押ししているのだろう。
ネクタイについては、エビやカニ自体が明確な遊泳波動を出して泳ぎまわるような生き物ではないので、マダイの活性やそのときの食性に合わせ、使い分けていくことになる。カーリーからストレートまで実績があるが、リアクションバイトという観点で考えると、アピールの強いカーリーでスタートし、徐々にナチュラルなストレートへと変化させていくのが無難な選択だ。
このほか、アピール力を高める目的で、甲殻類などの匂いに近い成分を含んだ集魚剤を添加したワームなどを、ユニットに組み込むのも効果的だ。
おすすめのアイテム
推測の話だが、カニが多い場所には、おそらくこれをエサとするタコもいると思われる。タコはエサとしてカニを好む。タイラバのシルエットとタコが泳ぐ姿はそっくり。カニの多い場所では、実はマダイはタコを狙っているのかもしれない。
ベイトのタコを模したヘッドも。